見出し画像

【メンサ会員】あこがれの天才キッズ

駆け出しのライターとして出会ったメンバーたちが、毎回特定のテーマに沿って好きなように書いていく「日刊かきあつめ」です。

今回のテーマは「#若者に向けたメッセージ」です。


ということで、若き天才にメッセージをこっそり送ることにした。

葉っぱの話を振ったら、バクテリアやミトコンドリアの事まで延々と教えてくれた。いや軽く光合成の話とかしたかったんだけど。そんな友人の息子(小3)はメンサ会員だ。メンサとはIQ上位2%だけが入れる国際グループです。

とにかく賢く、大人みたいな受け答えやマニアックな知識にいつも惚れ惚れする。

英語のイディオムもたくさん知っているしなんなら何故そういう言い方をするのかその由来まで教えてくれる。

図書館で毎週抱えきれないほどの本を借りてきて、年間300冊ほど読むのだとか。

実はこの子、こんなに賢いのに小学校は特別学級に入っている。
自閉気味で何か思いついたら先生の授業を遮って発言してしまったりトイレに行きたくなって教室でズボンとパンツを脱いでしまったりするらしい。
クラスにいたらちょっとしたヤベェ奴かも。

そんな報告がある度お母さんは方々に謝ったり本人に言い聞かせたりしている。
どうやら友達もいないようだ。

「この子空気読めないから高学年になったらいじめにあうかもしれない」
心配するお母さんに
「空気は読めないよ、だって透明だもん」
だって。そうだよねぇなるほどねぇ。

「ほらぼくって変だから」
ヘラヘラ笑うメンサ君の表情がちょっと傷ついているように見えたのは気のせいかな。

怒られたり嫌がられたり驚かれたりすることが多くてなんでだろうって本人もさぞかし戸惑っているだろう。

私は考え込んでしまう。
「変?いい意味でね」

気の利いた事言えなかったけど、私のあなたへの尊敬は伝わっているかしら。

今は分子構造にハマっているこの小さな天才に私は憧れしかないよ。

頑張って集めた鉱物のコレクションもめちゃくちゃクールじゃない。

会話のキャッチボールだけでなくリアルキャッチボールも投げっぱなしで拾おうとすらしないところも一貫してていいと思うよ。

これから先も普通の人たち用の世界は、非凡なあなたにはわからなくて合わせられなくて孤独で生きづらいと思う。だけどどうか潰れないで。全力で応援してます。あなたにしかできないことたくさんたくさんあるんだから。

文:べみん
編集:真央

ジャンルも切り口もなんでもアリ、10名以上のライターが平日(ほぼ)毎日更新しているマガジンはこちら。

この記事が参加している募集

私の推しキャラ

多様性を考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?