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目覚めの歌(詩)

夢のない世界に僕は眠っている。
生も死もない世界に僕は寛いでいる。
自意識だけが僕の頭の中で蠢いているけれど、僕はそれに気づかない。
何もない無の世界は安らかで、清らかで、淋しくない孤独に満ち満ちている。
これが永遠というものなのか。そう思ったときに、一気に雑音と汚濁と悲しい孤独が体を襲ってきた。
生と死の世界で僕は目覚めた。
でも、夢のない世界は何も変わらなかった。

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