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日曜美術館を見て(2023.6.3)

今回のテーマは「アートと音楽」。坂本龍一と日比野克彦が東京現代美術館で開催された「アートと音楽」をテーマにした展示について語り合う。

アートと音楽は昔から結びついていた。映画やミュージカル、音楽のPVだって、ある意味アートと音楽を結びつけたものと言える。

坂本龍一はアートは既成概念を壊すためにあると言う。印象派しかり、キュビズムしかり、現代アートしかり、すべては既成概念を破壊することを目的として生まれている。

番組では、水に浮かべたたくさんの皿がぶつかり合う見た目と音を作品にしたり、いろいろな種類のターンテーブルを不規則に置いて音を出す作品などが紹介されていた。

なかでもジョン・ケイジの「4分33秒」という楽譜は休めしかない、つまりは4分33秒間まったく音を出さない作品が印象的だった。楽器の音がしない4分33秒間、人はまわりの音や自分の音を聴く。それにより、聴く人によってまったく違う音楽となる。

番組でも「耳を開く」という表現があったが、耳を澄ませば日常の音、自然の音や環境の音が聴こえる。ということは音楽は日常のすべてを包括していると言える。
そして、目を開けば日常の風景、自然の風景や環境の風景が見える。
そう考えると、日常のすべてが「アートと音楽」であると言ってもいいのではないか。
そんな気持ちで町を歩いてみれば、きっと今までに出会ったことのない、新しい「アートと音楽」に巡り合えるに違いない。

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