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【小説を書くときに参考にした本】書き方・技法/辞典/創作論(2024/04/04現在)

はじめに

 小説を書き始めるにあたり、参考にした本をメモしておこうと思います。水鳴が個人的に読んだ本です。全てを参考にしたわけでもなかったり、ここは考え方が違うという場合があることもありましたが、いずれも自分には無かった見方が広がったり、モチベーションが高まりました。

 特に創作論のようなものは、私は人によって書き方はそれぞれだと思うので、必ずしもどれが正解というのはないと思っています。ただ、「こんな考えがあったのかぁ」と、勉強になりました。

 順不同で、思いついた順番で書いていこうと思います。

書き方の本

まずはこちら。
こちらの本は、実は後述する「世界観設定ノート」の関連の本なのかと、デザインから間違って購入しました……が、読んでいたら、初歩からわかりやすくまとまっていて、なるほど、なるほど、と頷きました。

小説の「テーマ」って色々な理論を見かけるのですが、この本では「喪失と再獲得」が挙げられていました。私は、最初はなにもない状態から上に積んでいって掴むイメージだったので、あったものがなくなってまたもとに戻るという考え方をしたことが無かったので、その部分がとても勉強になりました。

上述の本でも触れられていたり、各地で耳にするセーブザキャットの法則。読んだことがあるのですが、「読んでみると良いよ」とよく言われました。多分、理解出来ていないのだと思います。
ただ、書く際やプロットを書く際には理解出来ないのですが、完成した後に自分の作品をコレに当てはめて検討することができるので、私は一度は読んだら素敵なんじゃないかなと思います。

この本は、私の中でバイブルになりました。このままの通りにやるのではなくて、ここに出てくる項目をキーワードに、妄想した世界を具体化したり、キーワードからこんな世界があったらなぁと空想していたら、いくつもの世界観がまとまりました。世界観設定がふんわりしていると悩んだときに、頻繁に見返しています。また私は深く考えずに書き始めることがあるのですが、その時、少し書いてからこの本を開いて、何を決めておいた方が後々よいかを考えたりしています。常に手元にあります。

シリーズだったので、ぜひ読みたいと思っていて購入しました。体質と名付けのコツが個人的には参考になりました。キャラクター設定の本も色々読んだのですが、体質はあんまり見かけなかったです。
質問項目数はちょっと多くて、昔の個人サイトで見かけた100の質問を彷彿としました。自分の生みだしたキャラクターに質問を投げかけるというのは、一定の効果があるのかなと感じました。

名付けのお話だと、こちらは一番上で紹介した本のシリーズなのですが、こちらがまるまる一冊名付けのお話です。命名に関しては、個人的には個々人でやり方が違うと思うのですが、体系的にまとめてある一冊であるのは間違いなくて、ここに記載されている方法を1つも意識したことがないという書き手の方って少ないんじゃないかなと感じました。自分の名付け肩を振り替えさせられました。理論としては聞いた事があっても、思いつきでつけてしまうことが多い私には、耳が痛いことが沢山で、とても勉強になりました。

生きたキャラクターの作り方だと、この本が私の中でとても印象に残っています。キャラクターの人生を設定するための要素というイメージの本です。ココに書いてある事柄を設定してから、そのキャラクターの背後霊になって、1日のざっくりとした日記を書いてみると、頭の中でその登場人物が本当にいるかのような感覚になりました。

キャラクターの性格のかき分けなら、私はこの本が凄く勉強になりました。これは世界観設定ノートの方の関連の本です。正確に特化していると私は思います。これを見ていて、小説でなく普通の心理学書などの性格や傾向の分類を土台にするのもいいのかもしれないなぁと思いました。

ちなみに漫画の本ですが、一作品の中の全員のキャラ立ちや個性付けの参考になったのはこちらでした。上の二冊が、個人を対象にしている(と、私は感じた)とすると、こちらは、集団の中の配置から考える要素があって、キャラが被ることを悩むのではなく、被らないキャラを作るという視点が得られました。降ってきたお話でキャラクターが決まっていたら使えませんが、もう一人出したいんだけどどんな人にしようと言うときに、既存キャラを当てはめてみると、なるほどなぁとなりました。

総合的にはこの本がとても分かりやすかったです。

ジャンル別

書いてみようかなと思ったジャンルをはじめ、色々読んでみました。
見ていくと、そのジャンルに限らず、とても参考になる本が多かったです。

ライトのベルの書き方の本が一番多く見かけたのですが、読んだ中では私はこの本が分かりやすかったです。

女性向けは文章表現(特に装飾)がこんなに違うのかと驚きました。私は恋愛(ラブ)を書くのが不得手なのですが、そんな私にもとてもわかりやすかったです。

20年前の本なのが信じられませんでした。古くならない小説というのは聞きますが、古くならない小説の書き方の本というのは、やはり基本を押さえているという、普遍という部分を説くという、そういう本なのかと思います。

参考になるというのもあるのですが、純粋に読んでいて面白かったです。

こちらも好きな先生が書いておられて、読んでいて面白かったです。

これを読んでいて、時代小説は現実(過去)を土台にした、入りやすい虚構なのだなぁと考えさせられました。あとは驚いたのは、年齢層の高さと性差です。私は意外と若い女性が読むイメージもあったのですが、そうでもないのかと驚きました。一次資料についてなど、私にはまだまだ遠い事柄が多数ある世界だなぁと考えさせられた一冊でした。

この本をあとでもう一度読もうと思っています。というのは、今度また別のSFの書き方の本が発売されるそうで、読み比べて楽しみたいと思っているからです。

今、絶版状態ですし、これはジャンルというより、世界観なのでまた特別な本ですが、中華初心者の私には分かりやすかったです。

辞典系

おすすめされて購入したのですが、購入してよかったです。これも物語創作ノートの方の関連の本です。

書店で何気なく手に取ったのですが、かなり使ってます。困った時に、ぱらっと開くと素敵な言葉が載ってます。天体(月や星)、季節など、色々とみていても綺麗だなぁという気持ちになります。

ネーミング辞典は沢山ありますが、私はこの本が一番使いやすいです。ただ、和製のカタカナ英語と発音が違う表記がされているので、一般的に通るカタカナがいいという場合は、一度検索するのもありです。私は気にしないタイプですが。和もあるようです。

こちらはシリーズですが、その中で一番私が使うのはこちらです。

場面設定は、Kindleでよめるのですが、こちらもかなり好きです。

おわりに

 以上が、いま、さっと手元にあって取り出せる(紙/電子)私の参考にしている本です。小説を書くのがとても楽しいので、色々勉強していきたいなぁと、常日頃思っています。私と同じように、小説を書いている方で、なにかないかなぁと探している方の参考になれば嬉しいなと思います。いずれもおすすめです!


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