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ロプノール日記 ③

オイーッス❗️声が小さーい❗️もっかいオイーッス❗️
静かにしろ‼️
とドリフで始めてみました。
扉写真はまだ実家にいた頃。週1買いに行ってた青フラのバラ。ドルチェ・ヴィータが一番好き。あとは庭のテキトー。
多分仕事から帰って(昼に上がってたから)部屋飲みした時だな。好きなツマミ置いてるし。あーあ食材が豊かだったこと。今更ながらグラッチェ実家。海老とキウイは案外合うよ。ソースはマヨとヨーグルトと塩とにんにくとかで作った気がする。

さて本日のお昼ごひん。

揚げ出し豆腐
ジャーマンポテトだけど勝手なオレ流だから名前はえーと。
ジャーマンスープレックスで。


揚げ出し豆腐

絹一丁39円、昨日が期限だったんで。重しをして水抜き。
の間にかける用のあんを。戻してあったしいたけ、戻し汁ごと小鍋で酒適宜と煮立て、頂き物のめんつゆ(かなりしょっぱいから少し)とみりん、味の素、ほんだし、こぶ茶も少し。砂糖も少し入れたかな。
味が決まったら火を止め、水溶き片栗粉少し。再加熱、とろみがついたらOK。
水気を抜いた絹は二等分し片栗粉をまぶす。中二とか処女くらいそっと扱わないと脆くも崩れるので注意。しかし安いよこの豆腐、美味しいしやめられねえね。
を、ごま油(少しでいい。フライパン3ミリくらいよ。もったいねえし後処理大変じゃん)を熱したのでこんがり揚げ焼き。揚がったらペーパーに取って油を切る。
あんを温め、器も温める。器に絹を入れ、上からあんと刻み葱、おろし生姜。お好みで七味。私は七味無いとヤかな。色取り的に。


ジャーマンスープレックス

ベーコン短冊と玉ねぎあらみじん(ここでアラジンを思い出す。しかもディズニーじゃなくバンドの。『完全無欠のロックンローラー』を想起するあたり、さすがは水宮)をカリカリめに炒っておく。オリーブ2個は輪切りに。冷凍アスパラも温めておく。
じゃがいも1個は皮をむきカレーの具材ん時みたくカット、少し水入れたタッパーでレンチン。火が通ったら、バターをひとかけ、落とす。ここで空腹のあまり軽く誘惑に負ける。熱々じゃがいもに溶けたバタなんてアンタ、耐えられない。いっこあーん。
じーん。
気を取り直してすぐバイキングになる。小峠さんじゃなく食べ放題じゃなく海賊。うちマッシャーないし、このサラダはマッシュじゃダメ。フォークを2本、両手に握っていもを打つべし!ゴロゴロな感じにつぶす。二刀流です。いいよ?年俸60億くれても。
ベーコンなど具材を合わせ、忘れてたんでコショウを5回くらい挽き、ドライパセリを。完成。


ここでいつもなら酒飲むけど、今日は流行りのソバーキュリアス(キュリアスじゃ済まないのは、みなさんお馴染みだけど)。ポッカレモンを余ってた炭酸で割る。この品書き頼んだらレモンサワーいくだろうな、と思って。


酒問題。
昨夜久しぶりに潰れて、今朝はひどい頭痛。
いつもではないけど、痛いのはヤ。
薬飲んで、力を抜いて横になり、唸ってると。
「呼吸、して」
声がした。ここからは水宮的いつもの展開。トカゲでもほかのひとでもなかった。なんとなく、どこどこの神社ってのは感じたが今は頭痛いし。ただ、治療に来てくれたのは分かったので従う。深く呼吸すると、なまじな鎮痛剤より速やかに痛みが去るのを忘れていたのだ。
やがて、痛みはなくなった。
ありがたい。
「ありがとうございます。でもなんか…」
「うん」
「お酒の飲み方、まずいなあって。旦那さんも秋には帰って来るし。心配かけちゃうし」
「何が問題だと思う?」分かるだろう?というニュアンスだった。
「昨日の昼、色々やるべきこと全部やって、いつもなんだけど…頑張り過ぎて、そのあと解放感バリバリ過ぎて。飲みだすとあんまブレーキないし」
声は笑って言った。知ってる。このひとは、多分私の産土神的存在。声、なんか覚えてる。
「感情の上下が大きいのは、時に素晴らしいし、時に危険。もう分かってて、だいぶ上手になった。ただ、上がった時にする象徴の行動を飲む、ってことに自分で決めているだけだよ」
あ。ほんとだ。
「んー。じゃ、解放❗️って時に、好きに書くとか?あとはイヤってほど踊るとか」
「そうそう、上手」
「ほんとはピアノ弾きまくるとか歌いたいとかあるけど、ここダメだし、カラオケお金かかっちゃうし」
「いいんだよ。それで」
「何でも依存症依存症ってねえ。あなたのいい依存は書くことよって昔カウンセラーの先生に言われて。その依存は大事にしてねって。一円にもならないけど、やっぱり好き。やめられない。その気になればずーっと書いてられる。
大谷くんなんて、立派だすごいって皆キャーキャー言うけどあの子、『野球依存症』だよね?」
「ふふ、そうだね。何かを好きなものが無い者、はいない。お前は遺伝子の色が変わったね」
「え?遺伝子?」
すると見せられた。あの形の。それに確かに、色が。ウソ?こんな?
「お前のだよ。一族でそれを持ってるのはお前だけだね。だから私とこうして話せている。時に、そういう色の人間はいる。意味は分かるね。お前がもう逃げないことも知っている。はじめは皆、生まれた時はそうだ。保っていく者、失くす者、さらに美しく豊かにしていく者。色々だけど」
「それでもあなたは、どんな人でもみんな可愛いのでしょう?」
「そう。ね、もし痛みがあったりする時は、また遊びにおいで。痛いの忘れちゃうから」
「…あなたは、私が三つの時抱っこしてくれた、ジャミラみたいな肌で目の青い、股になんにもない、あのしわしわのおじちゃん?」
「さあね。なんにでも、なるから」
ふと、地球が見えた。ずいぶん遠くから見てる。確かに、私のやほかの誰かの痛みや悩みは、もう感じられない。愉快で、静かで、ふくふくと満ち足りた気分。


ソバー(シラフ)でも、楽しい気分。沢山の笑い声がする。その中には、これを読んでくれてるあなたのも、愛する夫のも、昔仲違いした人のも、神さまのも、混じってるかもしれなかった。みんな、子どもたちの笑い声。なんだ。みんな一緒なんじゃん。
ああ、揚げ出し豆腐、美味しい。


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