水宮 水音(みずみや みずね)

53歳爽快屋。 のんきに優雅にげんきよく。

水宮 水音(みずみや みずね)

53歳爽快屋。 のんきに優雅にげんきよく。

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

ロプノール日記 ②

いつものキャンディ・ダルファーをバックに。 フォローさせて頂いている可愛いMs.asminさんインスパイアの三島ふりかけ昼ごひん(私が何故「ごはん」と言わないのかは、過去記事参照😁) これは思いつきだがかなりイケた。アジア人のDNA🧬が 「ぜんぶ、よーくまじぇて」(ナイルレストランの先代、ナイルさんの口癖のマネ)食べようとついしてしまうが、混じぇても混じぇても凛としたおあげとゆかり嬢の気品が口中での混じゃりに抗う。そのため口の中でそれらはまるで江戸のミルフィーユのごとき不

    • ロプノール日記/アートde Beauty

      先日カットモデルしてくれた男の子が伝授してくれた超うまいデイリーヘアスタイリング。 ブラシ使わない。根本から髪をひと束ずつきゅっと握って温風を当てながらきゅう〜と最後まで握って、髪のくせに合わせてくるんと形作るだけ。 カンタンに言えば 「アタチ粘土であそんでるの」 ぐらい。 文字通りゆびで髪を『好きに形造る』のだ。 これがびっくりするほど毎日キマる。寝ぐせすらなんかいい感じなのは〈茅ヶ崎inc〉の美容師・かまだれいし君のウデの賜物として。 彼と話していて、かなりアーティ

      • 泡の花

        泡みたい。満開の桜って。 ヒトでなくてもいい気はしてた。何年も前から、自分が。そして関わるヒトたちも。 花々と違わない。 神々と違わない。 笑う子どもと笑う年寄りは違わない。 笑う若人と笑う中年も違わない。 異国もこの国も違わないし他の生物ともなんならモノとも違わない。 「一番」なんて言葉はね、子どもたち。 呪いでしかない。 ぽうっとなって花に惹かれてゆく。 好きよ。 胸に湧き上がる想いに鳥だの虫だの送電線だのが呼応する。 好きよ。 どうして私、こんな姿。 おかしくない

        • さくらさくら

          と浮かれ、春の季語の花といえば通常桜を指す。そんなJAPANの春。 しかし北海道が舞台のマンガ『動物のお医者さん』では、春が来ると桜もチューリップもライラック(リラ)もいっせいに咲き出すかの北国での花見はとくに桜でなくてもべつに良いとあった。 もちろんそれが100パー道民の意見と限らないとしても、春の、ひいては国の精神性の象徴として日本では桜。バリ島ならフランジパニ(プルメリアのこと)などかもしれない。北欧ではエーデルワイスかもしれない。 先日。次の日は雨の予報、晴れた1日

        マガジン

        • リストランテ水宮
          41本
        • ロマンス
          36本
        • 本の猫
          8本
        • 短編ファンタジー
          12本
        • 快談水宮チャンネル
          44本
        • 精神疾患伝説
          81本

        記事

          タオのプーさん

          30年ほど前のこと。 私は派遣事務の職に就いた。ささやかながら歓送迎会のようなものがあり、私の隣にはそこで一番若手の男性社員が座った。私より確か一つ年下、つまりほとんど新卒の青年で、今で言えばイケメンのインテリ。その彼が私に向かって笑って言った。 「水宮さんはプラトンとか、読んだことないですよねえ」 高卒の私を明らかに蔑んだ物言いだった。はあ、無学でしてと笑いながら内心 「あとで吠え面かくなよ小僧」 とは、思った。 散会後すぐ近くの大型書店にすっ飛んで行き、哲学書のコーナ

          カット・トーク・リヴァイヴ 後編+俳句

          カットしてくれた美容院のかまだ君が仕上げの際、この後どちらか出かけられます? と訊いた。 ご満悦の私は、今日は家で事務仕事に集中したいらしいT兄の勧めに甘えるつもりもあってちょっと一杯ひっかけて帰る気満々だった。 「ハイボールでも飲んで帰ろうかなって。だから軽く崩し気味にキメてくれたら」 なんて答えた。リクエストはパーフェクトに通った。 ふらふら。しかしなんだ、サザン通りってのは。しかも気安い顔した一杯飲み屋はどこも禁煙。あーもう。 しかし喉の渇きにも堪えきれなくなってつい

          カット・トーク・リヴァイヴ 後編+俳句

          カット・トーク・リヴァイヴ

          ボンジョルノ。今日もタイパ無視の水宮です。おげんきですか。 昨夜は茅ヶ崎にてカットモデルしてきました。こちら☟ 初の所だったがスタッフのかまだれいし君、とんでもない技術です。 まだアシスタントで、と恐縮されてたが自分史上では、佐々木朗希の完全試合観た時並みの衝撃。あんな若い子が!的な。いや別に野球そんなではないんだけど例え易いから。 その昔カリスマ美容師がキラ星の如く現れた表参道の美容院にかかったこともあったがそれを軽く上回る(もちろんお値段表はそれをはるかに下回る)。

          カット・トーク・リヴァイヴ

          雨の日のTVと動画、そして偉大なるおじさん達の物語

          雨ときどきTVウォッチャー。 大きい話は小声で言え。 大好きな歯に衣着せぬスキャンダルゼロ系ベテランタレントさんたちの巧みなトーク回し。番組の巧みな編集。見ていて思う流れはそこ。 大きい話は小声で言え。 たとえば宇宙人・UFO・霊のオカルト系はコロナ中(コロ中と書くと少し可愛い中学校のよう)の巣篭もり期にかなりブームになり根付いた感はある。人によっては「そんなの当たり前にいますよ」というくらいの認識。 ただそれを街頭で訊かれてまんま答えれば妙な効果音と共に「あ、アレな人」

          雨の日のTVと動画、そして偉大なるおじさん達の物語

          天使でデート

          急に思い立って。 《水宮的映画名ゼリフ集》 「あなたは将来何になりたいの?」「僕?僕は僕になるよ?」 「大金持ちになったので僕は無料(ただ)で毎日大好きな芝刈りをして」(『フォレスト・ガンプ』) 「今のは当てこすりとかイヤミってやつなんだけど、それもきみの国にはないのかい?」「(涙を浮かべて)ないわ」 「お前ガキみたいに浮かれてたじゃないか!いいか?(愛する人に巡り会えるということが)誰にでもそんな機会があると思ってるのか!?」 (『スプラッシュ』) 「お前。生きて

          ロプノール日記 ごみと魚と蝶

          Mottainai。世界の言葉。 引っ越してきてすぐ仲良くなった近所の干物屋さんで、初めて買った上質のホッケの干物。 大根をおろしてほっぺたが落ちるような夕餉。「オレもホッケ好き!」 と食べ終えたT兄の皿を下げようとして気色ばむ水宮。 「T兄、全部残ってるけど?」 彼は可愛らしく 「ん?」 というように私を見た。身だけ食べてあとはぜんぶ残してたのだ。 ホッケはアイナメの仲間。つまり柔らかく薄い皮も醍醐味。が、年上で静岡出身とはいえ既製品やマック大好きな彼にとって魚は身以外

          ロプノール日記 ごみと魚と蝶

          Be good to yourself

          日々でかくなる小次郎。この暴レンジャーとの春闘…おしっこのしつけとリアルファイトでヘトヘトな最近。今朝は久しぶりにゆっくりできてる。T兄はお仕事。 トマト缶開けてにんにくを刻んでオリーブを切って。自分のためだけに料理してワインをグラスに注いでゆっくり食べるなんて「水宮らしいこと」数ヶ月間はできてなかった。 銀の雨雲。外が寒くてもあたたかな部屋。好きな音楽。ベッドサイドに積み上げた読みたい本。いつものタバコと金のホルダー。 誰も知らない、誰も入って来ない、私だけの心地よい場

          春俳句

          春の宵闇かけ巡る猫座興 そこはかとなき花に似て春の星 夜の底つぼみと吾とぢっと待つ 夜の春野水銀燈と人一人 ひとりでに宴となりて山桜 佐保姫の手もくちびるも薄紅(うすべに)に 窓むこうぼやりと見れば山笑ふ 煙草買い言い訳に春の星見へと 芸術の話題も増えて穴を出ず 父のハモニカ思ひ出す梅のころ 帰るなり子猫抱き上げあまき声 足元に生命棲むや子猫とは たらの芽天少し噛んでは少し注ぐ 本年の龍は春分巽ほど くちびるの柔ら知る鉢に芽が出た えにしとはなんとも上手し花筏(はないかだ)

          ロプノール日記 2024 上弦の月の日曜日

          おはボンジョルノ。 タバコ買いがてら近所を冒険し、道草してきました。この町はどこに住んでもすてきなところ。空気が新鮮で美味しくて、空が高くて、大好きな鉄塔も畑も鳥たちもたくさん。道端にはこうして咲き初めた花々。ついでにどのコンビニのお姉ちゃんも可愛い。 ひざが腫れてメソメソしていたらT兄に 「病院に行きなさい」と叱られ、イヤイヤ整形外科へ。 レントゲン撮って先生ひとこと、 「軟骨減ってるね。よく水たまるとか言うけどこれはね、誰にでもある組織液っていうやつなの。炎症起こしてそ

          ロプノール日記 2024 上弦の月の日曜日

          +3

          足下に生命棲むや子猫とは

          足下に生命棲むや子猫とは

          +2

          ラプソディ・イン・スプリング

          昨日は氷雨の朝。 窓の外でうなる疾風は虎落笛(もがりぶえ)のような音を立て、けれどその風のなかには明らかな土と緑のにおいがする。 銀色の空はわりと好き。 そんなに寒くて暗い朝もアゲて幸福に始める。というより強制スタートさせる方がラク。 まず白湯を母の娘時分からの茶碗で飲む。 iQOSでたばこを一服。 二杯目は抹茶にして、朝ごはんというかサプリ代わりにナッツをひとつまみ。 顔を洗ってワセリン塗って日焼け止め塗って、その気になればメイク(1分で完了)。 眉さっさ、エスティロー

          ラプソディ・イン・スプリング

          すべてを持ってる

          絶え間なく心配をし続ける人々がいる。 お金のこと、仕事のこと、必要だったり欲しい物のこと、スケジュール、人間関係、社会的立場、健康…。 「すべて持ってる」 ふと空を見上げるように、そう考える。 この命をもらった。 周囲にあるすべても、感じ味わうことができる。 それで全部だ。すべて持ってる。 明日みんな消え去ろうと、それは変わらない真実。 不安や恐れや嘆きは、 「手に入らない」 「奪われた」 と感じているから。 なら、そう考えるのを止めたら…。持っているのだから。 たとえ一