「舞台「鬼滅の刃」其ノ肆 遊郭潜入」と「DEATH NOTE EXHIBITION」(原画展)感想

大阪に行ってきました!!!!!
順番としては1日目夕方にデスノ、2日目昼にキメツです。順番逆だけど感想。

1)舞台「鬼滅の刃」其ノ肆 遊郭潜入
まさかの実質初日になってしまった14日(火)昼の回です。取り敢えず開演されるということで前日の夕方に新幹線に飛び乗りました。

す・ご・か・っ・た・です!!!

※前提として、那田蜘蛛山編から通い始めた者で、特に推し俳優はいません。
※ネタバレ(?)するけどごめんやで。

・舞台装置がすごい!!!
開演5分前から撮影禁止なんですけどそれまでは自由に撮影できて、開演10分前から演技が始まります。
遊郭(外側)の舞台装置で、𠮷原を行き交う人や遊女や女将さんの演技まで撮影可能でした。
開演前の注意事項説明は、その遊郭に来たお客さん役の1人が台詞としてしゃべってました。
「かまぼこ板みたいな…… スマホ?の電源は切って楽しんでくれ」とか。 笑
斬新じゃないですか???
ただ直前まで撮影可だったので、撮影不可の札(これは劇場スタッフが持ってる)に変わったことに気づかないで撮影を続けてる客はいました。もう撮影不可だよーってやんわり注意して回る別のスタッフさんは配置して良かったかもと思いました。
・舞台装置、こーれーはーねーえ! マジですごくて撮影可にしたのは正解だと思う。(検索すればすぐ出てくるよ)
だってみんな撮影するでしょ、SNSにアップするでしょ、すげーって思うじゃない?
まだ当日券があるらしいので、どれどれ……って思う人もいるじゃない。
宣伝としてこんなに効果的なことはないです。
(自分はそこまで見てなかったんですが)他の人の情報によると、平日の昼回とはいえ2階席は結構空きがあったみたいです。
そりゃ平日真っ昼間だし原作の連載はもう終わってるし、アニメも丁度やってない時期だしねえ……(ということで来場者はほぼガチヲタだよ)。
「今まで見た演劇の中で一番ゴージャスな舞台装置」ではないけど、これがガツガツ動く可動式なんで話は別です。
どう考えたらこうなるの!?(めっちゃ褒めてる)
でっかい遊郭の舞台装置が(だけじゃないが)ガツガツ動くんですよ、メインで使ってる舞台装置でさえないの。凝ってるわー
・音柱、(発表時は不安だった正直 すまん)良かったです!!!!!
てんげんさまー!
確かに細めなんだけどタッパがあるから他のキャストと並んで「でけえ」感が出てました。
・須磨ちゃんがマジで須磨ちゃんだった。演技もだけど乳が……!
・アンダースタディの演者さん※、すごく頑張って演じてらっしゃいました。
頑張ってたけどほんっっっとすまんが、炭治郎の演技じゃない……。
主にアクション(殺陣)のところでチェンジしてたけど、殺陣が「アクションをやってる人の正統派の殺陣そのもの」で、あの舞台ではかなり違和感がありました。
あと禰󠄀豆子の木箱を背負っての演技はやっぱり難しいのか、動けてなかったです。
お怪我をされた炭治郎役の方は、表情の演技や短いながらの動き方も、あー炭治郎を演じるために長く稽古されたんだなーという感じで、全編この方の演技で見られたらなーというのが正直なところです。
※炭治郎役の演者さんが稽古中にお怪我をされ、アクションシーンはアンダースタディに代わることが10日に発表されました。10日ってつい先日じゃん。
・善子がめっちゃ善子で猪子も再現度が高すぎた。笑 特に猪子がそのまんまでびびる。
・女性陣では鯉夏花魁と堕姫!!!!
すごいよも~、この再現度がザ2.5だよ~!!!
特に堕姫なんか出ずっぱりだし、本っ当にお疲れ様でした。めっちゃ怖くて可愛かった! 美人! よっ自慢の妹!
遊女の皆さまは演技も歌と振り付けも、見ごたえがあって美しくて眼福でした。ブロードウェイでの上演とか視野に入れてる??? ねえねえ
・堕姫の腰フリフリ振り付け×2回、あれはよくわかんねえわ ごめん
・ちょっとどうかなと思ったのが
1)音柱vs妓夫太郎の「譜面が完成した!」後のアクション。(アニメ版では劇場で見せてくれるくらいの作画と効果だったところ)あれは絶対に見せ場だったろうに簡略化されてました。うううううん
あとは、
2)首を斬られた後、妓夫太郎のあとを追おうとする梅の姿。
今回、堕姫の姿だったけど解釈的にはOKなんだろうか……???
(一部ファンの間では「梅ちゃんは既に焼死していて鬼になったのは妓夫太郎だけ、だから梅ちゃんは子どもの姿でお兄ちゃんの元に現れる」解釈があるので)
妓夫太郎の上半身のスーツみたいのも、ボディペイントじゃいかんかったのかな~? 独特の風体を現してるんだろうけど、ムキムキスーツにしか見えなかった。暑いでしょうし。
・個人的にはこの舞台でようやく妓夫太郎に心底共感してわあああああああ(´;ω;`)ってなったのが一番得たものです。
原作では全くハマらなかった遊郭編、アニメでようやく良いなと思えて、舞台を観て心から妓夫太郎をいとしいと思った!!! おそぉおおおおい
梅ちゃんが生きたまま焼かれた後の、ほぼ焼死体みたいな姿を再現してる
エグいよ、本当にエグかったです。だからこそ妓夫太郎(しかも梅ちゃんと共に子役(に見せた小さめの女性キャストな気がする)なんですよ)のあの嘆きがわかりました。自慢の美しい妹が、ずっと一緒だと誓った妹が「肉塊」になってるの……。
妓夫太郎が母親に殴打されるシーンも長かったし……
(´;ω;`) ぶわわ
・童磨は、宮野いけるんじゃね? 宮野じゃあかんかったんか???
アニメの「ハァン」が再現されてて、そこ受け継ぐー!?ってちょっと笑いました。

さて、本日14日(火)が「実質初日」となってしまった、まさかの「稽古が間に合ってないため日曜公演を中止します」の件。
自分は当事者ではないし、中止の内幕も知らないので、「間に合ってないことをアナウンスした上で上演して、希望者にのみ返金すれば良かったのにねー(そして火曜は頼から上演してくれ~)」などと考えていました。
おそらくだけど(ここからはただの想像)、観客を入れられるクオリティどうこうより「事故が起きて怪我人が出る」からやむなくの中止の判断だったんじゃないかと思います。

本作、
・一般的な舞台(演劇、ミュージカル)に比べて場面転換がめっちゃくちゃ多い
・なのにほとんど暗転しない、暗転してもごく短い
刀を持ったアクションがある
・妓夫太郎と堕姫の攻撃のエフェクトで、映像表現だけでなく黒子の手持ちによる小道具(帯と血鎌)も飛び交っている
そういう舞台に
・突然、アンダースタディが入る
んですよ。
舞台装置と黒子(小道具持ち)がブンブン高速で入れ替わり、刀でのアクションシーンがある舞台、これは入念に稽古しないとキャストさんだけじゃなく黒子さんでも怪我人が出ます。

併せて、世間ではもうコロナなんか終わった感が醸し出されてますけど、だからみんな油断してコロナもインフルエンザもめっちゃ流行ってますよね。
もちろん演者さん自身は気を付けているでしょうが、自分が気を付けていても家族がウイルスを拾ってくるでしょうし、舞台には色んな人が関わっていますので、誰がどの経路で感染し、どの程度の進行の遅れになっていくかわからないと思います。そのへんのリスクヘッジはもうしていないと思う(実質できない)。
コロナ禍と呼ばれた少し前よりもより休演のリスクは高くなってるのでは……?

という前提でも、やっぱり「行きたかったのに!!!!!」という方々のお怒りと嘆きはごもっともだと思います。
開演してくれた今回火曜の昼回だって「前日の15時までに発表します」ってアナウンスがあったじゃないですか。ちょっきり15時じゃなかったですか??? 「までに」じゃねえよな? そしてTwitterでは発表遅れたよな?って思ってますので……。

・悪いお知らせほど早めにする
・確定じゃなくても、××の予定、××の方向で検討中というアナウンスをする
だけでも、もうちょっと違ったのかなぁ……。
外野だからそんな呑気なことが言えるんだけども。

概ね良い舞台だったのは確かなので、今後スケジュールのご都合がつく方は、当日券をゲットしてぜひご覧ください。原作orアニメを知っていればすっごく楽しめると思います。

2)DEATH NOTE EXHIBITION(原画展)
小畑神の原画を拝むのは二度目です。
なんぼでも行っていいですからねこういうのは。
※1回目は2019年の「画業30周年記念 小畑健展 NEVER COMPLETE」@東京です。

・デスノ新規絵あるぞ
・しかもま、マジで、神よ……どういうアレで……という意外な画風かつセレクトなので、これは会場で見て(好きか嫌いかって言ったら8周まわって好きさ)
・小畑神、アナログ派なんですよ。会場に貼ってあるポスター(の月の髪のホワイトの筆跡)からそれがビシビシ刺さってきて、入場前から昇天しそうでした
・気付いたことをランダムに
1)ニアメロ登場時は顔のホワイト(修正)が多い
2)第一部の最初の方は、台詞がゴシックと明朝が混ざってるんだけど、なんか意味あるのかな……? 話数が進むにつれ台詞はほぼ明朝で統一
3)台詞の貼り直し(元の台詞の上に貼ってある箇所)を見ると、連載時とコミックス掲載で台詞が変わった箇所がよーーーくわかります
他のマンガは知らんけど、デスノはこれがあるからしばらくジャンプを捨てられなかったのよ!!!
4)吾峠呼世晴先生の原画展でもあったような立体造形が登場です。(笑)
といってもフィギュアじゃない、バレバレな仕掛けだけど楽しかったです。ちょっと興奮した
5)来場者、10代や20代の若い子や外国人の方もいて、長く愛されている作品だなーと実感でき良かったです。
6)ジャンプ連載作家の先生の原画展を見て毎回思うのは、「これ週刊連載……? うそでしょ……?」です。奇跡以外のなんて言ったらいいの。
7)やっぱり月が好きだなと実感しました。大好きです。第二部の、あとにひけなくなって「堕ちていく」具合がつらい。

大阪会場は~12月11日(月)までだそうです。こちらもご都合がつく方はぜひ。

●参考(「画業30周年記念 小畑健展 NEVER COMPLETE」の感想/自ツイより)↓

シャワーを浴びたんだけど汗が止まらないので、まだお出かけできません _(:3」z)_ アーツ千代田の話でもしようか… まずキービジュアルの中心が月で その時点で「感無量」ってなった

会場で神のインタビュー映像も見たのだけど「DEATH NOTEは(好きな要素を好きなように描けたから)いつまでも描いていられる作品だった」とおっしゃっていた 。・゜・(ノД`)・゜・。 ほわーーー

生原稿の数々はもう拝むしかない ひとつひとつが玉稿!!! まさに玉稿と奉るのにふさわしい美しさで、貴重な裏書きから、掲載時に差し替えられたお蔵入りの原稿まで拝見して _(:3」z)_ 呼吸も忘れる

ツイしたいこと山のようにあるんだけど、作品をまとめて拝見できる機会におもうのが、構図のバリエーションがすごい!!!ということだった (._.) 画風の美麗さにうっかり心を奪われがちなんだけど…自由に、「ぴたりと」、構図を描いていらっしゃる 構図のうまさ、世界一なんじゃない…? 古今東西で

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