1年前のGWの予定を消化している~知識があるとドラマはより面白い~

タイトル通りです。昨年のGWに消化できなかった予定を1年越しに消化しようとしています。具体的には後生大事に録画保存しておいた、
・白い巨塔(岡田准一、松山ケンイチ主演)
・こもりびと(松山ケンイチ主演)
を観ています。白い巨塔、財前先生の愛人役でエリカ様が出演しておりビビりましたw ※テレビ朝日開局60周年記念作品、2019年放送です。どんだけ大事に寝かせておいたんやって

ずっとケンイチを見ているので(言い方)2024年現在とそんなに変わらんなーと思いつつ、若干フレッシュな気はします。かわいいね。ケンイチの医者役は日曜劇場「A LIFE〜愛しき人〜」(2017年)以来の2度目でしょうか。この次に「お別れホスピタル」かな。他にもあったらごめん。

白い巨塔は2019年版なので、現代に合わせてちらっとAI診断やロボット手術の話題も出ており面白いです。せっせと通った医学部の市民講座でもロボット手術のお話を聞きました。おかげでちょっぴりとはいえドラマの解像度が上がり、より楽しく観ています。

・ロボット手術……ロボット(人型ロボット)が手術をするわけじゃないよ。医師がロボット(内視鏡手術支援ロボット)を操作してする手術のこと。米国のダヴィンチや本邦の川崎重工業製ヒノトリが有名。
・もともと第二次世界大戦の際に「戦地の負傷兵に対して遠隔操作で手術できないか」という発想で開発が進んだみたいです。
・なので現在でも「山奥や離島にいても、都市部の病院から遠隔操作で手術を受けられる」みたいな記事を見ることがあります。
・↑これがメリットの1つ目。他にも「医師側の負担が少なくできる」というメリットがあります(ひいては患者のメリットにもなります)。
・まず、「座って」「無理じゃない体勢で」手術できるという点。白い巨塔第1話の最後、手術室で東教授がかなりつらそうにしていました。執刀医は離れた場所(とはいえ手術室内)で椅子に座って手術できるので、高齢の医師でも自身の足腰を気にせず手術に集中できるのは良いと思います。
・他にも「アームの移動の倍率を設定できる」点。人間が直接手術する際は、メスを持った指先を1mm動かせば当然1mm切れます。この倍率を設定できるので、自分の手元の操作1cm=アームの移動1mmにもできます。誤解を恐れずに言えば多少不器用な人でも外科医になれるってことですが、正確には「訓練により高度な手術に対応できる」と書いた方が良さそう。手ぶれ防止機能もついているはずです。

もっともロボット手術は全ての手術に代わる万能なものではなく、そもそも「腹腔鏡手術(内視鏡手術)支援ロボット」のため、腹腔鏡手術を行うことがスタンダードではない疾病の手術(バサッと掻っ捌いてやる昔ながらの開腹手術)には適しているとは言えないでしょうし、「高価だから大病院にしか置けない」「デカいので手術室に入らん」「操作するには研修を受けなきゃいけない」「アームが成人に適した大きさで作られているので、小児の手術には向かない」等の問題点もあります。あとは手術中に想定外の大地震が来た時とか。怖いのであんまり考えたくない……。

ドラマの最初に偉い先生(忘れた)が誕生日パーティーの演説で言っていたように、医療から人が少なくなってもいなくなることはないのではないかな~と思います。

あと、義父のほうの産婦人科医財前先生が言ってた「月末の点数が云々」は、病院経営にちょっとでも携わった人なら首がもげるほど頷くと思う。
(携わってはおりませんが知識としては持っています)

歳を重ねるごとに、特に専門家の監修の入ったドラマが面白く感じるようになりました。これではテレビの前から動かないお年寄りになってしまいそうですが、楽しみがあることはいいことだもん、ということにしておきます。

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