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それでも、一流に向かわないと。

今週、念願だった講談師の神田伯山さんの公演を観にいけたんですね。

それはもう圧倒的で、
張扇と言葉だけで
お客さんを掴んだり、
敢えて離して、また掴んだり。

僕も年に一回、「独演会」なんていうトークライブ的なものをしてるんですが、
もう自分のは「的なもの」とつけないと恥ずかしいくらいの
圧倒的な3時間弱でした。

「ああいいもの観させてもらったな。」という満足感とともに、

イベントや
BARなど
お客さんを楽しませる職業のはしくれとしては、
畏れ多すぎるけど、嫉妬もしてしまいました。

いや、嫉妬とかそんなかっこいいものじゃないな。

「諦め」かけるというか
「腐り」かけるというか。

Creepy Nutsのライブに行ったり、
ロッキンジャパンに行ったり
ディズニーランドに行ったり
RRRを観たりした時も同じような感情。

こんな圧倒的なもの魅せられたら、
僕の一生懸命やってるものなんて、
無価値に等しいんじゃないかって。

値段で言ったら、
僕のお店やイベントも、
先にあげたそれらとそんなに大きく違わない。

なんだか申し訳なくなっちゃって。

それでも、奇跡的に、
僕らのお店やイベントにきてくれてる人はいるわけで。

まだまだ多くはないけど
それで、なんとか僕らは生きていけてるわけで。

これは奇跡だ!!

という言葉で雑に片付けようとも思いましたが、
ちょっと待てよ、と。

僕が日頃から楽しんでいる、
テレビやラジオを聴いて、
そういった「腐り」があったか?というと、
ほとんどないんです。

テレビやラジオも大好きなのに。

これはなぜか?少し考えたんですか、
多分、求めている要素が全く違っていて。

神田伯山やCreepy Nutsやフェスやディズニーは
磨き抜いた一流が生み出す「作品」。

そこには「親しみ」よりも「圧倒」を欲している。

一方で。

テレビやラジオや、もっというとYouTubeとかは
「圧倒」よりも「親しみ」を求めている。

だから、「圧倒」はできなくても、
「親しみ」を持ち続ければ、
そこに価値はあり続けるんじゃないかな。
っていうのが今の僕の結論です。


ただ!

だからと言って、「圧倒」を諦めちゃダメだと思うんですよ!!

一流になることを諦めると、
二流三流どころか、
激しい川の流れに持っていかれ
気がついたら1475流くらいになっているもんで。

1782流に「親しみ」があっても、
それはもう「エンタメ」とは呼べず。

一流を目指して泳ぎ続けるからこそ、
いつか一流にいけることもあるし、
いけなくても、それでようやく、
やっとの思いで
現状に留まれるのがこの世界な気がしてます。

留まろうと思ってちゃ、もうダメで。

あ、もちろん、
テレビやラジオが二流だって言ってるわけじゃないですよ。
僕はそれらに散々救われてきた。

だし、それらは、一流の部分も大いにあるけど、
僕らには二流のフリをしてくれてる側面もあると思うんです。

自分が今何流かなんて皆目見当はつかないし、
明らかにしない方がいい気がしていますが、

何流だとしても、
一流に向かい続けるのが、
エンターテイナーのあるべき姿かなぁとは思います。

それぞれの流に待ってくれてるお客さんはいるはずだから。きっと。


じゃあ、具体的に、
僕はどうやって一流に向かおうとしてるか?って話ですが、

それは、「意味ないんじゃないか?」って時間や日をたくさん過ごすことだと思ってます。
ここ最近特に。

僕にとって、
クイズの作問や定期イベントの制作や動画の編集は、
「やれば必ず終わるもの」なんですよね。

一方で、
新しいイベントを作ったり、
受けたことない依頼を引き受けたり、
他人と向き合って育てたりは、

「やってもやっても終わらない可能性がある」ことだし、
なんなら、やった先で水の泡になることだって多々ある。

ぶっちゃけ怖いんです。

今まで避けてきたのですが、
小さいながら、
BAR経営をはじめとして、
後者のような活動を少しずつできてる気がします。

そうすれば、
いつか「磨き抜いたもの」が生まれるんじゃないか?と。

ここの、「生まれる」ってのは
棚から牡丹餅的な意味ではなく、

「同じヤスリで研磨し続けても、磨き抜ける限界はあるけど、ヤスリを変えていけば、いつかとっても輝ける領域に行けるかもしれないね。」って話です。

だから、日々怖いんですが、
「これは一流に向かうための一段だ。」と自分に言い聞かせて、
日々頑張っています。

あ、でも、ここで大事なのは、
「次から次へと新しいヤスリで磨く」んではなくて、
「ヤスリの種類を増やす」ことで、
これまでの研磨も引き続き行いつつ、ってことなのかなぁって思ったりもしてます。

まぁ、講談やアスリートのように、
一つのヤスリで死ぬほど磨き抜いて限界突破したものには敵わないかもですが、

それでも、それをできなかった僕らの生存戦略として。

うだうだ書いてすみません。
こんな感じで日々色々考えながら頑張ってまーす!

引き続き何卒!

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