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選挙に行ってビールを飲もう!?

日本にBrewdogの素晴らしい活動を紹介するnoteの様相を呈して来ていることは自覚していて、もっと幅広くクラフトビールの楽しさを紹介していかねば!とは思っているのですが、今日もBrewdogのお話です。

ちょうど明日(12月12日)にBrewdogのお膝元であるイギリスでは総選挙が開催されます。もう既にグダグダに混迷していますが、結局のところEU離脱どうするの?と党派を越えてブレグジットの賛否を問う選挙であり、国民にとっては大きな決断の日になります。さらに、現段階でもまったく結果の予測がつかない状態のようで、国全体にとって大きな関心事であります。

そこにBrewdogが打って出たキャンペーンが冒頭の画像にある「VOTE PUNK」です。内容はシンプルで、選挙に行って投票してきたセルフィーを見せれば、その日、イギリス中のBrewdogのバーで1パイント無料で飲ませますよと言う話だ。「時世の機微をとらえてうまいこと乗っかって来たなぁ」と言う解釈もできるけれど、Brewdog信者の自分はこのキャンペーンを(バイアスはだいぶかかりながら)強く支持したい。

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基本的に、企業の政治参加はよくないものだと個人的に思っている。しかし、このキャンペーンは政治活動ではない。彼らは民主主義の後押しこそしていても、特定の政党や意見の後押しはしていない。もちろんBrewdogのビジネスを考えた時にもブレグジットの是非はあるだろうし、同時にBrewdogの社員の生活を考えた時にもブレグジットの是非はあるだろう。このキャンペーンのポイントは、どの政党に入れようと関係ないところにあり「選挙に行こう!」と言ってるだけだ。

このキャンペーンは今回が初めてではなく、2017年にも行われました。今後、選挙の日は投票してBrewdogでうまいビールを飲む。そして、そこで出会った同じビールが好きな周囲のお客さんと議論を戦わせる。そんな流れが恒例化していくのでしょう。一過性のキャンペーンでなく、本当に恒例化が成功したら、国民の政治への関心は大きくあがり社会的意義のあるキャンペーンになるでしょう。

日本でも「選挙帰りの方はサービスあり」みたいなことをやっているレストランを見かけたりはします。しかし、今のところそれらは小さなお店で、大手の企業がやっているわけではない肌感であり、ムーブメントにはなりにくいです。しかし、イギリス中のあらゆる都市にバーがあり、しかもお酒を飲んでオープンな気分で周囲の人と(はじめましてでも)議論がうまれやすいという環境も、Brewdogは実にムーブメントが作りやすく適切な企業体です。ここまでクラフトビールが生活の(それも大切な部分の)一部に入り込んでいるイギリスのクラフトビール文化、本当にうらやましいです。


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