あなた方は、手を実際に使う育児から子供の自立に向かっていますね。
（小学校高学年〜大学生のお子様をお持ちの皆様へ）
実際に手を使う育児をやっていた頃は、自分の役目に没頭することで
自己効力感がありました。
自分の役目がはっきりしており、努力が実になる感覚があるので、努力の方向性もわかりやすくそれを達成していこう！という安心感もありました。

しかし、子供が成長するにつれて、あなた方は、手で行う育児が減り、
また、やっただけの成果が目に見えなくなるため、不安になるのでしょう。
子供の自我が現れるため、それが本当に良い方向に行っているのか、それを実際に『手で行う育児』で確認がとれないので、不安になるのです。

あなた方の役目は既に達成されていることを知ってください。
あなたがそこ（家庭）で生きているだけで充分なのですよ。
『安全な場の提供』をしているではありませんか！
これが子育ての大条件なのです。

安心して寝る場所を提供していること。
安心して食事できる場所を提供していること。
安心してゲームする場所を提供していること。
何を話しても大丈夫な場所を提供していること。

この『場所の提供』こそがとても大切な役割であることを知ってください。
媚を売れと言っているのではありません。
あなたが幸せに楽しく生きている場所、そんな場所で生活できているだけで、子供たちは充分である。育児を的確に行っていると言うことになるのです。

もう少し説明してみましょう。

例えば、今は夏ですから、夜中に部屋の温度は適切であるか確認している。
食生活が充分であるか、考えながら夏野菜を調理する。
こんな『普通の事』『あたりまえ』が、どれだけ子供の成長に影響を及ぼしているか、あなた方は忘れているのです。
家のローンや家賃を払っている、という家の保持も立派な育児なのです。
どうぞ自信をもってください。

それでも育児に対し不安があるのであれば、
子供に何かしてあげるのではなく、
あなたがその家庭で楽しく生きてください。
その波動が子供達の更なる栄養源となるのです。