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勝手に読後レビュー【録音された誘拐】 キーワードでヨダレが出る小説でした

どうも、みことのは です。
先日、金沢に旅行に行った際に、特急サンダーバード号に揺られながら、往復の4時間で読み切りました。仕事にも何にも追われず、電車の中で読書するのは非常に気持ちが良いんですよねぇ。

私が乗り鉄だと自分で思っているのは、こういうところにもあるのかもしれません。電車の中でパソコン仕事なんてもってのほか!

最近は、コロナ禍で出張での移動も少なく、まとまった時間を確保できませんでしたので、嬉しいですね。

そんな時間を活用して読んだのが今回のミステリー小説。
阿津川辰海さんの【録音された誘拐】です。


なるべくネタバレはしないように心がけていますが、ストーリーに触れる事で少し内容がわかってしまうかもしれませんので、ご了承くださいませ。


・ストーリーの流れ


インデックスにも書かれていますが、基本的には時系列でお話が進んでいきます。半年前から前日、その当日を経て、その後へ。そんな目次で形成されています。

個人的には【他の作品でも主人公になれるんじゃない?】って思うキャラクターがたくさん出てきますので、目次の前に登場人物一覧がありますが、ちゃんと頭に入ってくると思います。

そんな個性豊かなキャラクターが謎を抱え、少しずつ解きながら主人公目線を変えながら物語は進んでいきますので、400ページ以上の大ボリュームですが、サクサク読めます。

ぶっちゃけ、この先生は【ん?ん?】と思わせながら、謎を散りばめて飽きさせずに読ませるのが上手いなぁ!と感嘆しました!

・主人公の能力とは?


ハードカバーの表紙や帯にも書かれていますが、キーワードは【耳】です。小説なので、音は再現できません。それを逆手に取って・・・という訳ではないですが、この耳の能力だけでグングン話を引っ張っていく感じが圧巻でした!

作品の中には、【映像化できない】=映像化したらバレるみたいなものもあると思いますが、この作品は映像化できると思いますし、そのくせ【読み返す】伏線回収も持ち合わせている作品だと思います!


・犯人は誰?


いやいや、もう読み終えていますので、ここでヒントみたいなことを言うつもりはありませんが、珍しく【この人が犯人だな!】の自分の中の疑いが、どんどん変わっていく物語でした。なので、ものすごく悩まされますし、面白い作品です。

・読み終えて・・・の感想


内容について触れませんが、正直な感想として【あるキャラクターにムカつき】ました。なんだか消化不良。シリーズ化しなければ許せない内容でしたね。気になる方は、読んでみてください。

最終的に考えましたが、たぶんシリーズにするつもりなのでしょう。そうでないと酷評したいくらい。ですが、個人的に【シリーズ化できそうな終わり方2つとシリーズ化できなさそうな終わらせ方1つ】をしているなぁと感じましたので、ちょっと不安。今後が楽しみですね。次回作に期待です!もちろん、シリーズ第2弾で(笑)!

では、また。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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