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【大人の遠足】高野山② 宿坊はホテルじゃなく体験

どうも、みことのは です。
今回は、高野山への旅一泊二日、初日の夕方からです。

高野山に到着して、バスで街に到着。

ちなみに高野山の街にはバスが頻繁に走っていますが、端っこの大門から端っこの奥の院まで歩こうと思えば楽しく散歩できるくらいの距離です。

24時間ではなくてもコンビニもありますし、カフェやご飯屋さんも。ただ、高野山駅から街までは、くねくねカーブを上り下りする山道なのでバスに乗る事をオススメします。我々もバスに乗っている途中、野生の鹿に出会ったくらいですので(汗)

そんな感じで我々も駅から大門まではバスで。そこから歩いて散策しつつ、壇上伽藍を拝見させていただき、宿坊体験で宿泊する【蓮花院】さんへ。


前回少しご紹介した通り、蓮花院さんの家紋とも言うべき【寺紋】(じもん)はあの水戸黄門の印籠でも有名な徳川の【三つ葉葵】。

こちらの蓮華院さんは、徳川家の菩提寺になっているそうです。


お部屋の写真をちゃんと撮れずにすいません・・・(T_T)
でもこれが全て!と言えるくらい、宿坊なのでお部屋には何もありません。

今回は6畳ひと間のお部屋。テレビもありません。
ですが、ホテルじゃなくて宿坊体験なので、本来泊まらせて頂くだけで御の字。

そう考えると、1泊2食付きでエアコンもトイレも付いて浴場もあります。これ以上の贅沢は今回の目的に大きく外れてしまいますね。


お部屋の壁には、【宝来】(ほうらい)。

これは弘法大師 空海さまが中国からもたらしたといわれる縁起物です。高野山のいたるところに貼られています。

なんでも、山の上にある盆地である高野山には農地がなく、しめ縄の変わりの縁起物なんだとか。というお話を住職さんに聞きました。


チェックイン?の後は少しお部屋で休憩をし、大師教会さんへ。

妻が是非体験してみたいと言っていた【授戒】(じゅかい)を。
朝9時から毎時00分開始(15分前までに予約&集合)なので、我々は当日最後の16時に体験。


私も初めてだったのですが、お坊さんに連れられて真っ暗なお堂に入ります。座って待っていると暗闇の中に阿闍梨さまが入ってこられ、一緒に言葉を唱え法話を聞きます。

時間は30分。途中退出はできません。


参加すればこちらの教えを実際にいただけますが、暗闇なので本当に見えない。何かに集中する際に五感の一つを遮ることはより集中力を高めますね。


晩ごはんは18時から。
見てください、このボリューム!

一般的にイメージする精進料理とは印象がぜんぜん違いませんか?もちろん動物性のものも刺激が強いネギやにんにくなども全く使っていません。・・・【蓋を開ければ茶碗蒸しかなぁ】と期待してみたりもしましたが、タマゴも動物性でした(汗)

それくらい徹底した精進料理なんですが、高野豆腐もごま豆腐も天ぷらもナス田楽もお蕎麦も、どれもこれも美味しくてボリュームも抜群!なんと、ビールまで飲めます!その名も【般若湯】(はんにゃとう)!

私が20代前半の時に体験した際は、ご飯と味噌汁と切り干し大根だけでしたよ・・・。その時学んだ【お茶碗のご飯粒は最後にお茶と漬物で掃除しながら食べきる】を今回も実践できたので、まぁ良しとします!



食事後はお風呂に入り、写経(別申込1500円)体験を。

テレビもなく静かな部屋で、文字から何かを感じ取りながら、ただ無心に写経。いろんな体験の中で優劣をつける訳ではないですが、去年 京都の瑠璃光院さんで初めて体験してみて感じた通り、私は写経が好きで合っていると思いました^^

写経を終え、静かなまま就寝。
時間は22時30分。翌朝は6時30分から勤行(ごんぎょう)に参加するので丁度良い睡眠です。


勤行を終えて、朝ごはん。
特に運動をしたわけではありませんが、消化の良い精進料理。朝にはお腹がペコペコで美味しくいただきました。

朝の勤行もとても素敵な体験でした。
写真は撮れないので画像でご紹介はできませんが、さすが徳川家の菩提寺。徳川二代将軍から十四代将軍の位牌が揃っており、水戸光圀さんのものも。(初代は神に、十五代は政治的な理由で無いとの事です)

そしてなんと家康さんと秀忠さんを祀る東照宮もあります!あんまり宣伝するつもりはないんです・・・と住職さんに言われましたので、ここで少しだけご紹介を。

※東照宮:家康さんの墓所であり、家康さんを神として祀る神社


授戒、精進料理、写経、勤行、たくさんの体験はいろいろ感じるものがありましたが、きっとそれは人それぞれ。皆さんにとってもきっと何か意味のあるものが得られると思います。

今回はここまで。
次回は、見るもの盛りだくさんの【金剛峯寺】(こんごうぶじ)をご紹介。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





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