撮影_佐藤さん

はじめてのディレクション

〜企画を発案から完結した中で学んだこと、感じたこと〜

こんにちは!はじめまして!
ふだんは校正者のMIKAと申します。
仕事を校正だと言ってもわかってもらえないことは多いのですが、少し前に(と思ってましたが、もう3年も前でした)ドラマで校○ガールなるものが放映されてからは「あ~、あのドラマみたいなやつですか?」と言ってもらえることも多くなって、少しは知ってくれる人もいる職業に格上げされたかと思う今日このごろです。
(もちろんあんなドラマのようなかっこ良さは微塵もなく、日々広告物のチェックをしています笑)

さて、私は現在ディレクションLABO(ディレラボ)というグループに所属しています。
入ったきっかけとしての理由はたくさんありますが、大きくはディレクションの勉強と校正だけでなくディレクターもしたいと考えているからです。
ディレクションLABOには代表者(セキさん)はいますが、基本的にグループ全体の先導者はおらずグループの人なら誰でも企画を立ち上げて実行していいのです。
もちろん迷ったり困ったりしたことがあったら相談したりアドバイスをもらえたりもします。
そして、それぞれの企画はグループの方向性に合っていないから却下されるということはまずなく、企画に参加するかしないかも自由です。
つまり、誰でも企画を打ち立てることができてその企画を実行、完結させるということでディレクションを体感し学ぶことができます。
もちろん動きややりとりを見ているだけでも勉強になります。

そんなわけで、私も今回オンリーワンカップという企画を自分で立てて自分で実行するという機会をいただきました。
素人ながら初ディレクションに挑戦したわけです。
そんな無謀な挑戦にもかかわらず、企画に賛同してくれた方、応援してくれた方がいたので企画を振り返り、ここにまとめてみたいと思います。

さて、長い前書きを読んでいただいた温かい方にはここからがやっと本題です。

①オンリーワンカップとは
オンリーワンカップ企画とは、お酒の日本酒ワンカップ(カップ酒)を親父くさい、野暮ったい(上品でない)というイメージから、デザインの力で女性などにも手にとりやすく、気軽に楽しめるようにしたいと考えた企画です。そうするのに私は2つのことを考えました。

1つ目は、カップ酒のラベルを素敵なデザインでオリジナルラベルデザインにすること。
2つ目は、カップ酒のフタの部分にメッセージが書けるシールをつけてプレゼントや交換ができるようにすること。
この2つを企画の肝として、ラベルとシールのデザインをディレクションLABOに所属している企画の参加者の人たちで行いました。


②企画の流れ
今回、ちょうどディレクションLABOではAndyさん発案のディレラボ夏祭り(DN祭)という大きな企画が進行していて、このオンリーワンカップ企画もそれとコラボする形にさせていただきました。
そしてDN祭参加者がまずはクリエイターが多いだろうということから、
DN祭コラボとしてのオンリーワンカップ企画のコンセプトは
「クリエイターさんに刺さるオンリーワンカップ」ということにしました。
クリエイターというのは、どんな職業でもオンリーワンを自分の中に持っていて、それを表現できる人だと思います。
なので、このオンリーワンカップとクリエイターは相性もぴったりだと思いました。

企画の大まかな流れはこちら↓

オンリーワンカップ振り返り「流れ」

これらは、最初からこう決めてこの流れになったというのではなく(ディレクションに長けている人なら最初から決めることができるのかもしれないです)やっているうちに、結果的にこうなったということが多くありました。
特に前半の方は自分でも次に何をしたら良いか分からず、参加者の佐藤さんにはだいぶ引っ張ってもらったり、教えてもらったりしてできたことも多かったです。

この中で思ってたわりに大変だったのは、酒造会社の選定でした。
扱うものがお酒なので自分たちでラベルを制作して貼るということができず、自作オリジナルラベルを納品可能なところを探す必要がありました。しかもカップ酒を取り扱っている酒造会社で、カップ酒にもオリジナルラベルが制作可能となれば、探すのがとても難しかったのを覚えています。今ではどうやって辿り着いたのかわかりませんが、幸いにも探すことができました。
今回、自作オリジナルラベルをお願いしたのは、大雪渓さんという長野にある酒造会社さんで、とても丁寧に対応していただきました。


画像4

また商品の加工というのも、大変なものの1つでした。
今回シールは1シートに全員のデザインをまとめて発注したので、それを1つずつ切らなくてはいけませんでした。
そして出来上がってきたオリジナルラベルのワンカップにそれぞれのシールをセットしたり、デザインしてくれたデザイナーさんの名前やTwitterのアカウント名をタグに書いてヒモでくくりつけたりしました。
これはオンリーワンカップの企画で少しでもそのデザイナーさんの名とデザインが手渡す人に知れたらいいなという思いから、企画を実行している間に考えついたことです。


③デザイン紹介
ここでせっかくなので今回ディレクションLABOの参加デザイナーさんたちがデザインしてくれたオンリーワンカップのデザインを紹介しておきます。
みなさんとても素敵なデザイナーさんなのでぜひお見知りおきを!


高橋さん

こよいさん

佐藤さん

MIKA(一応自分でも出しました)


④企画の難しかった点

今回の企画で特に難しいと感じた点は3つありました。
1つ目は、取り扱うのがお酒だということです。
これは言うまでもありませんが、年齢制限があり20歳以下は飲酒禁止です。
そして、お酒はのめる、のめないという個人的な好みや性質が分かれるものです。
特に今回はイベントでのプレゼントという形にしたのでお酒をのめる人は盛り上がりましたが、のめない人にとっては気持ちの盛り上がりにはならなかったかもしれません。(デザインは楽しんでもらえたとは思います)
また、お酒なので、よくあるTシャツや雑貨のデザインなどのように、販売はできませんでした。(お酒を販売するには酒類販売業免許がいるため)


画像4

2つ目は、できあがったデザインのデータ加工です。
これは私が実際にはディレクションということをしたことがなかったため、経験不足によるものです。
今回はラベルは酒造会社へ、シールはシール印刷会社へそれぞれ入稿する必要がありました。
特にシールは、それぞれのデザイナーさんが制作してくれたシールのデザインデータを1つのシートに移してまとめて入稿しました。
できなくはないとは思ってましたが、ちゃんと入稿できるか不安でドキドキしました。
また、実際には自分で印刷入稿したことがなかったので、これでいいのかと自信がありませんでした。
これは自分の作ったデータも入稿したことがないのに、無謀にも人の制作したデータの入稿をし、自分で加工までして行ったということにもあります。
今考えても初めてでよくそんなことをしようと思ったなと思ってふるえてしまいますw(やろうと思えばできないことはあまりないのかもしれない)

3つ目は、やはり拡散、広告力の無さです。
私はTwitterをあまり自己のブランディングなどに使っておらず、のんべんだらりと気ままに書いているのでもちろんのことながら、こういった宣伝や拡散には向いていません。
それに、今回は私の行動できる範囲ということが限られていたので、DN祭トークイベント大阪限定でプレゼントという形にしかできませんでした。そうなると、大阪イベントに必ず来るという人にしかプレゼント応募はできず、かなり限られた人のみとなってしまいました。

また、イベント会場の花火をする予定の場所でメッセージシールにメッセージを書いて交換するつもりだったのですが、残念なことに雨で花火が中止となりメッセージ交換はできませんでした。

いろいろ他にも難しかった点や反省点などはまだまだたくさんあります!
でもこれは、やってみて初めて分かったものばかりです。
そこに企画を実行する、ディレクションを行うということの醍醐味を覚えました。

そして、良かった点も同じく3つ考えてみました。


④企画をしてみて良かった点

1つ目は、初めての経験が多くできました。
データの加工、入稿先とのやりとり、デザイナーさんとのデータのやりとりなど、私には初めてのことばかりでした。
そういえば、初めの方の企画のzoomプレゼンも企画のプレゼンは初でしたね。
でもきっと、今思えばそういう初めてのことを1つずつやってみたことが、企画が実行できたことにつながったのではないかなと思います。
たぶん、無意識のうちに自分の中で壁にあたって考えたことや、こっちよりこの方が良いとより良い方法を考えたことがたくさんあったと思います。その一つ一つは、これからの自分の力や自信に大きくつながり、経験というとても素敵な財産となりました。
そして何より嬉しかったのは、その自分の経験した企画がこのディレクションLABOの財産ともなると言われたことです。

2つ目は、デザインを作ってくれた人、イベントに来てくれた人に喜んでもらえたことです。
オンリーワンカップを完成させてイベント会場に持っていくまでは正直不安でいっぱいでした。
でも会場でディレラボメンバーの人たちにもとても喜んでもらえて、自分ではそんなことは思ってなかったのですが、企画をいったん最後まで成し遂げたことを褒めていただきました。
そこからまたディレクションLABOの中で振り返りzoomなども行い、そこでも嬉しい言葉をたくさんいただきました。

3つ目は、少しですがこの企画を通してこの企画がディレクションLABO外の人にも知ってもらえたことです。
Twitterでの配信や、当日イベント会場に来てくれた人に少しですが配ることもできました。


画像2

⑤今回の企画から学んだこと

1、自分で考える
最初は企画自体の進行や何から始めたらよいかなど、何も分からなかったしこの企画をしてみるべきかということも自信もなかったので、相談したりもしましたが1番大事なのは自分が情熱を持って取り組めるかということにありました。
それが合っているか合っていないかではなく、やりたいという自分の気持ちが大事でした。

2、やってみたことがある側になった
これは、そのイベントが終わってから言われたことでしたが、やったことがない方の側からやってみたことがある側になったというのは貴重だと言ってもらえました。
当たり前のことかもしれませんが、どんなことでも最初は「やったことがない」から始まり、やる、実行するということで「やったことがある」という経験した側になれるのだと思います。

3、自分に無理のないことを
これは賛否あるかもしれませんが、私は今回ディレクションも初めてだったし、ふだんは会社員で自由になる時間も少ないということから、あまり大きなものでない自分の身の丈に合ったものがいいと思いました。もちろん、それなりに頑張らなければいけない時はあるだろうし、今回の企画の中にも大変なことはありました。
ただ、これだったらなんとか自分でもできるかなと思えたことが企画を実行できたことにもつながったと思います。
大きな夢を持つのはいいと思いますが、一人ひとり持っているものも経験値も違うので、自分に合ったこと、楽しめることをしていくのが大事だと思いました。


というわけで、こわいもの知らずに突っ走った初ディレクションではありましたが、終わってみてみんなから「けっこう大変だったんですね」などの声をかけられて、ようやく自分がわりと大変だったんだなとしみじみ思いました。
でもまあ、大変だったことと同じくらい、やってみて楽しかったこと声をかけられて嬉しかったことは私の中でそれを大きく上回りました。

これで私も少しはクリエイター、ディレクターと言えるようになったかな?
いえ、プロでしている人たちからすればまだまだ始まったばかりですよね。
なので、もう二度とこんな大変なディレクションはしないなどとは微塵も思わず!?…次回からも調子にのってもっともっとディレクションに挑戦したいなと思ってます。
なのでこのnoteを書き終わったら、ゆるふわな思いつき企画をディレクションLABOのアイデアチャンネルにふわっと投稿しているかもしれません。

おわり。

(タイトル画像の撮影は佐藤さん)

#ディレクション #企画 #はじめて #デザイン #ディレクションLABO #オンリーワンカップ





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