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転生ファンタジーのキャラは豆なんか食べないんですよ! とじゃがいも警察は言った。

遥か遠い昔、まだツイッターがツイッターと名乗り、投稿をツイートと称していた頃、自分は「転生ファンタジー世界には豆料理が登場しないんじゃないか?」って疑惑を抱き、タイムラインに投げたりもしたんですよ。
その時に冗談めかして言われたのが、タイトルの言葉。
当時はマジカヨと思いつつ、ぶっちゃけ面倒なので放置したんよな。

そして、ここ2~3年はグルメファンタジーが流行り、現代日本で食べられてるような料理や、そのアレンジがファンタジー世界にもバンバン登場して、以前ほどじゃがいもやらなんやらにはうるさくなくなってるらしい。

ところが、それでも豆はさほど出てこないらしい。

なんじゃいなと思って、手元のファンタジー世界料理本を引っ張り出したんよ。

そしたらびっくり、豆がメインの料理はチリコンカルネアレンジの1品しかなくて、食材としてもほとんど出てこないのね。実食レポート記事もあるんだけど、そこでも豆は食材としてひとつ使われてるだけ。

もしかして、ゲームオタクが豆をあまり食べないから、ファンタジー世界にも登場しないんじゃないかとか、そんな思いもわいたんで、オタクとは対局にありそうなラッパーの料理本をチェックしたんだけど……

豆料理ってなくない?
ちゅうか、ラッパーも豆はほとんど使わないの?

けっこう衝撃的だった。
すくなくとも、西と南の欧州では豆をよく食べる。もちろんレシピもいっぱいある。特にカトリック圏では、四旬節の肉食断ちと関連して豆料理がたくさんある。たとえばバスク修道女のレシピ本には、名前だけでも美味しそうな豆料理がずらずら登場する。

鶏肉のソテー グリーンピース添え
グリーンピースとじゃがいもの煮込み
鶏手羽元とそら豆のハーブ風味
そら豆のベーコン炒め
グリーンピースのハーブ風味卵落とし
そら豆と生ハムのオムレツ
あさりと白いんげん豆のバスク風煮込み

この調子ですし、また修道女の料理は家庭料理にも大きな影響を及ぼしているそうですよ。なので、宗教的な意味合いの濃淡はあれど、日々の暮らしに豆は欠かせないのは確かですわな。

それから考えると、やっぱファンタジー世界における豆の扱いは、ちょっと軽すぎるような気もしなくなはい。ただ、中欧から東欧、北欧になると豆はさほど食べなくなるらしいし、簡単には言えない話でもあるね。

ただ、北米では豆は貧困層の食べ物で、日本の小豆を使ったお菓子も、販売には神経を使うらしい。また、豆って言葉をすごく差別的に使ったりもするらしい。こんなふうに……(タイトルとサビの消音部分直後です)

無消音版はこちら。

ちゅうことは、北米文化の影響を強く受けてるファンタジー世界も……怖い考えになってしまった。

最後に、じゃがいももトマトもとうもろこしも豆もバンバン出てきてみんなで食べる自作の転生ファンタジー小説を紹介しておきます。

あらすじなど読んで気に入ったら、どうか買ってください。

¡Muchas gracias por todo! みんな! ほんとにありがとう!