精神病疾患が働くということ

入院前勤めていた派遣先から復職不可能と言われ契約を切られることになった。幸い、営業担当者がうつ病で休職経験あり、現在もメンクリに通院中という理解のある方だったので2週に1日半休がもらえる会社(リハビリと伝えているけれど実際は薬物依存のグループミーティング)があったら紹介してくださいということになった。先日理解のある会社の職場見学に行くも、ご縁はなく相変わらず無職の生活が続くことになった。

今日は通院しているクリニックの診察があった。困っていることはあるかと問われ、仕事が決まらないことをひとつにあげた。どんな仕事がしたいのか、と聞かれたが特にやりたい仕事はないがお金が稼ぎたいと言った。厳密には、やりたい仕事はないがやりたくない仕事ならたくさんあるが正しいんだけれど。

わたしは以前、コンセプトバーの店長として勤めていた。それなりにやりがいはあったし、わたしはコンセプトバーをエンターテインメントのひとつとして考えていた。来ているお客様には楽しんでもらいたい、ひとときでも現実を忘れてもらいたいと思って働いていた。

しかし店長兼キャストである以上、心無いことも言われることがある。キャストとオーナーの板挟みにもなる。拘束時間と仕事内容に給料が見合わなかった。やりがいだけでは生きてはいけない。わたしはコンセプトバーを退職し、派遣社員となった。

今のわたしは、やりたいことがあってもそれをこなせる体力と精神力がない。相応の仕事量では当然食べていけるほどのお給料は貰えない。親や医者ははやりたい仕事を見つけられたらいいねと言うけれど、精神病患者はやりたいことを選べるほど選択肢なんてないのだ。



診断済みADHDでうつ病です。非正規OLをしながらガールズバーで働いています。アイドルが好きな元サブカルクソ女。