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人の目を見て話すことが苦手です。

これを読んでくださっているみなさん、こんにちは。
びすです。

みなさん、今日はどんな1日ですか?
お仕事でしょうか、学校でしょうか。
私はバイト後遠出して、喫茶店に行こうと思ってたのですが、疲れてその気力がなくなってしまったので、
近所のコメダで本を読みつつ、今からこのnoteを執筆しようかなというところです。

前回の自己紹介のnoteで、
『私は見た目にコンプレックスがある』
という話に、軽く触れたかと思います。
本日は、その話を少し詳しく、
そして、私が
『容姿で人を判断すること』
『人の容姿を悪くいうこと』
について、どう考えているかについても、話していければなと思います。

今回は少しシリアスな内容、かつ、長くなってしまうかと思いますが、お付き合い頂けたら幸いです。

それではいってみましょう。

さて、突然ですが、私は幼少期から
『アトピー性皮膚炎』
です。

「アトピー性皮膚炎?なにそれ?」
となった人は、優秀なGoogle先生にでも聞いてみてください。すぐでてきます。優秀なので。
「あー、あれだよね、肌がすごい痒かったり、赤かったり、カサカサしたりするやつだよね」
というのを想像した方、正解です。
ただ、人にもよると思いますが、その想像より何十倍も辛い痒みと乾燥、赤みだということを伝えておきます。
「今日肌の治安悪いわあ!」
なんて、そんな女子の可愛い(可愛くはないですね、死活問題だし)悩みの比じゃありません。
365日が毎日「肌の治安悪いわあ!」の、状態です。

本当は、私はこの話について、ここに書くかどうか、めちゃくちゃ悩みました。
私のアトピーは、小学生が1番酷く、
幸いにも21の今は、だいぶ落ち着いています。
(人より少し肌に赤みがある程度です)
パッと見では、アトピーだとは分からないかもしれません。
なので、小中は私のアトピーを知っている同級生が少なからずいたので、隠すも何もなかったのですが、
高校大学と、私のことを知っている人がほぼいなくなってからは、
私は自分がアトピーであることを、ずっと隠して生きてきました。
だから、いくら匿名で素性を隠しているとはいえ、
ここで自分がアトピーであることを打ち明けるのは、
少々私には勇気がいることでした。
でも、このnoteではなるべく、カッコつけてない、ダサい自分のままでいたいので、今こうして、書いている次第です。

前置きが長くなりました。
本題に移りましょう。

そんなことで、私は、小学生の頃、
同級生から、かなり見た目をからかわれていました。
おでこは掻いて常にカサカサだし、傷がついていて、赤くなっていました。
夏は汗が染みて痒いし、冬は乾燥して顔や身体が傷つき、赤くなります。
「また掻いたの?」
「なんでそんな顔なの?」
これはまだマシな方ですが、その他も(思い出したくないので封印してしまいましたが)いろいろと自分の顔について、笑われていました。

人は1度言われた酷い言葉は、なかなか忘れられないものです。
私はその時の経験がきっかけで、
『人の目を見て、顔を見て話す』
ということが、死ぬ程怖くなってしまいました。

「こいつ肌汚いなって思われたらどうしよう」
「不潔だなって思われたらどうしよう」
「また顔について何か言われたらどうしよう」
21の、アトピーがマシになった今でも、
これはずっと治りません。
今でも、店員さんの顔や先生の顔、そこまで仲良くない同級生や、先輩の顔など、
自分の肌や顔についてどう思われるかが気になりすぎて、
しっかり向き合って、目を見て話すことが、あまりできません。
親には「気にしすぎだ」と言われます。
もしかしたらこれを読んでる皆さんも、
「気にしすぎだ」と、思うかもしれません。
でも、そう思わずにはいられないんです。
そのくらい、6〜12歳までに、
見た目についてからかわれた傷は深いんです。

大学の推薦入試の面接や、バイトの面接、就活の面接でも、『目を見て話す』ということにはすごく気を遣いました。なんとかクリアしてきましたが。

小中と、それはそれはたくさん皮膚科を巡って、
自分に合う薬や治療を探し回り、
中学生後半でやっと、自分にぴったりの病院と薬を見つけ、今のこの、『マシ』な状態にまで持ち込みました。
パッと見じゃ『バレない』くらいにはなりました。

ですが、友達にはその姿を見せず、言ってないだけで、今も数多くの苦労があります。
お風呂の後は保湿や塗り薬などが、一般の人よりたくさんあります。
修学旅行や、友達と旅行に行くときは、人より早くあがって、見られないように薬を塗っています。
お洒落な大学生が塗っているような、いい匂いのするボディークリームなんて、私には遠すぎます。
お土産でもらうようなパックも怖くてできません。
アトピーは、一種のアレルギーなので、食べるものにも人一倍気を遣います。
(喫茶店が好きなのにコーヒーを飲まないのは、この関係です)
大学生になって、化粧を始めたときは、自分に合う化粧品を見つけるのも一苦労です。
合わないものをつければ荒れます。
荒れたら治るまで化粧はできません。と、いうか、できてもしたくありません。
なので、今コロナでマスクをつけないといけないじゃないですか。
あれ、すっぴんでもバレないので、実は少し感謝していたりします。
マスクもマスクで蒸れたり、ずっとつけてたら痒くなったりで、大変なんですけどね。
挙げればキリがありませんが、あとは脱毛だったり、ブリーチだったり、そういう、『肌へのダメージが大きい』ことは、やはり簡単にはできません。

こんな感じで、まじで毎日人一倍の苦労を、
私に限らず、アトピーを持っている方は、しています。

「今すれ違った人、肌めっちゃ汚くなかった?」

すれ違いにこういう言葉を言って、
友達同士で笑い合っている人をたまに目にします。
私も小学生の頃は、校内で言われました。
聞こえてないと思ってますか?
しっかり聞こえてますよ。

「あの芸能人、最近肌荒れやばくない?」
「その汚い顔どうにかしろよ」

SNSでそんな心ない言葉を本人にリプライしている人を良く目にします。
直接DMをする人も、どうやら世間にはいるようですね。

そんなの、本人がいちばんよく分かってるに決まってるじゃないですか。

これはアトピーに限りません。
ニキビが多い思春期の中高生、
髪が薄い人、
太っている人、
細い人、
身体に障がいのある人、

みんなみんな、分かってるんです。
痛いくらい分かってるんですよ。
その中で、
治そうと、隠そうと、どうにかしようと、
必死にもがいて闘ってるんですよ。

だから、
あなたがいちいち言わないでください。
It's none of your business です。

この間、祖父母の家に行った時に、(私のかかりつけの病院は、祖父母宅の近くにあります)祖父に言われました。
「病気、まだ治んないんだなあ。」
おじいちゃん、アトピーは、一生付き合っていかなきゃいけないやつなんだよ。ごめんな。

人にもよりますが、大人になるにつれ、アトピーがなくなる人もいれば、大人になってから、なんらかが原因でアトピーになる人もいます。
私はこのままなのか、いつか消えているのか、それは分かりません。

本当は、私がいちばん治したいに決まってます。
小学生の頃、アトピーが1番酷かった時は、毎晩『明日になったら、顔が綺麗になってますように』って、
何の神か分からないけど、とにかく寝る前に祈ってました。

今でも、顔や肌が綺麗な芸能人や、インフルエンサーをSNSでみると、
「あー、何で自分はこうなんだろうなあ。」
なんて、死にたくなる時もあります。
自分をこんな風に産んだ親を、めちゃくちゃ恨んだこともあります。
でも、母親が「ごめんね、そんな風に産んでごめんね」って謝るんですよ。
「私があの時こうしてれば」
「あの時これを食べなければ」って。
そんなこと言われたら、もう何もいえないじゃないですか。
だから私は「お母さんのせいじゃないって」って、
苦笑いでそう言います。
親に自分の肌や顔や身体のことで謝られる経験って、皆さんありますか?
これ、なかなかキツいんですよ。

と、まあ、ここまで長々と語ってしまいましたが、
私が言いたいのは、
『その言葉、書く前に、言う前にちゃんと考えてくれ』
ということです。

あなたの目の前に座ってる、その肌が荒れている人は、もしかしたらアトピーかもしれません。
病院に向かう途中かも知れません。
あなたの知らない、その向こう側で、膨大な苦労をしているかもしれません。
今も痒いけど、周りに不快な思いをさせたくないから、掻かずに耐えているかもしれません。

テレビの向こうで笑うあの肌が荒れている芸能人も、
あなたが分からないくらいの膨大なストレスを抱えているのかもしれません。
画面の中では綺麗にいるために、肌荒れを隠すために、厚く化粧をしているのかもしれません。

心ない言葉をぶつける前に、
1分でいいです。
1分でいいので、こういうことを想像してみてください。

肌荒れにかかわらず、ハゲている、太っている、痩せている、障がいがある、肌の色が違う、背が高い、低い、
そういうことで人を判断して、気持ち悪いと笑うの、
まじでもうやめにしませんか。

少し前に、 #BLM の運動がありましたね。
#BlackOutTuesday では、一斉にSNSに黒い画像を投稿して黒人差別に抗議しました。
その時、自分のSNSをみたんですよ。
そしたら、小学生の時に、私の顔と肌を「きたねえ!」と笑った同級生が、
#blackouttuesday のハッシュタグをつけて、
SNSに黒い画像を投稿してたんです。
コメントに、『すべての人に平等を』とかなんとかつけて。

笑っちゃいますね。

私の見た目を、顔を、肌を笑ったお前が、
私を見た目で判断していたお前が、
『黒人差別』について語る?
『平等』について語る?

身近な人間を見た目で差別していた人間が、
世界規模の人種差別について、「よくないぞ!」って語るなんて、
滑稽にも程があります。

世界で起きている差別に目を向けるのは、
とてもいいことです。
そして、それを良くないと考えるのも。

でも、その投稿をした5分後には、
きっと何人かのあなたたちは、
「今すれ違ったひと、めっちゃ肌汚くなかった?」
「今目の前に座ってる人、はげすぎじゃない?」
「この芸能人、最近太り過ぎじゃない?」
そうやって、身の回りの小さな差別を、
無意識に、悪気なく、繰り返すんですよね。

こういうことを書くと、
「じゃあお前は、人の見た目で笑ったことはないのか!」
「芸人はどうなるんだ!お前は芸人を見ても笑わないのか!」
と、言ってくる方たちが一定層います。
そして、残念ながら、私も、自分の背負っている物を忘れ、人の見た目を笑うことはあります。それをネタにしている芸人のネタを見て笑います。
だけど、すれ違う人や目の前に座った人をみて、その人の見た目を笑ったことは、1度もありません。
その人たちを笑うことは、私自身を笑うことと、同じですから。

私の大好きなNetflixの『クィア・アイ』という番組で、タンというゲイの男性が、
自分の体型を自虐してウケを取ろうとする女性にむかって、
「ごめんね、あなたのジョークを一緒になって笑いたいけど、私は笑わない。だってあなたはそのままで綺麗だから。」
と、言うシーンがあります。

こういうことだと思うんですよ。
人の見た目を悪く言ってからかって、それってなんも面白くないんですよ。
このシーンで私は爆泣きしましたね。

かのLady Gagaも、有名な “Born This Way”の中で、こう歌ってるじゃないですか。
“I'm beautiful in my way”って。
『私は私のままで美しい』って。

いつか私も、そう思えるようになることが、
最近の私の夢です。
そして、しっかり人の顔をみて、目を見て、
怯えずに話せるようになるのが、目標です。

みなさんも、どうか、
『その発言の前に、その書き込みの前に、ほんの少しだけ、その人の裏側を想像』してくれればいいなと思います。

容姿に関する悪口や、それを笑うこと。
あなたは聞こえてないと思っているでしょうが、
しっかり聞こえています。
見てないと思って書き込んでいるのでしょうが、
しっかり見ています。
どうせ覚えてない、すぐ忘れるだろうと思っているでしょうが、
しっかり覚えています。
そして、私のように、一生その言葉に悩まされて生きていきます。

すぐ忘れるのは、人の見た目を笑った、あなたの方ですよね。

最後は脅迫みたいな文になってしまいました。
すみません。
勢い余って書きすぎました。

これを読んだ、私と同じように、容姿にコンプレックスを抱える方々。
月並みな言葉になってしまいますが、1人じゃないです。
辛さのベクトルは違えど、同じように見た目で笑われて死にたい日がある21の大学生が、ここに存在することが、どうか少しでもあなたの助けになりますように。

そして、最後まで、この長く、読みにくい文章を読んでくださった皆さま、
本当にありがとうございました。
私のような人間がいることを、ずっと頭の中に入れておいてくれとはいいません。
でも、何かの拍子で思い出して、『そうだ、想像しなきゃな、この人の裏側』と、思ってくれたら、
これ以上の幸せはありません。

下手くそな締め口上で申し訳ありませんが、
私が言いたかったことは以上になります。
最後までつきあってくださり、本当に本当にありがとうございました。
良ければまた、読みにきてください。

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