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沈黙する組織と心理的安全の関係

書籍「恐れのない組織」の中では、パフォーマンスの高い組織の方が低い組織よりミスの数が多いことや、沈黙する組織では問題が取り上げられない「危険な文化」を持つことがあると紹介されています。

参考:「恐れのない組織」エイミー・C・エドモンドソン

つまり、ミスの報告ができにくいから改善されずにさらにミスが続いてパフォーマンスが低い、問題が起こっても隠すカルチャーがあると誰も何も言わなくなるリスクがあるということです。

けれども、なぜそのような組織が醸成されてしまうのでしょうか?
その背景の一つには、マジョリティが持つ特権もあることでしょう。組織の中で多数派であるメンバーが過ごしやすい文化であるがためにマイノリティの過ごしにくさに気づきにくい。あるいは、マジョリティの意見を優先するがあまりに、それ以外の言葉は表面化されにくいというものです。

「考えすぎではないのか?(私は彼らに嫌な思いを感じたことがないから想像つかないよ)」
「彼らは成果を出しているんだよね(彼らが間違えるはずはないよ)」等の判断が行われて、なかったことになっているのかもしれません。

けれども、同質性の高いメンバーばかりの組織では、考え方の偏りが起きやすくイノベーションは起こりにくいものです。

自分だけでなく、他のメンバーにとっても安全な場になっているのかどうかも時々考えておきたいものですね。