就活の本当の苦しさとは

応募書類が通過しない、面接で不採用の連絡が続くと、社会で役立てないと言われているようで気持ちがすさむものです。私もそうでした。

けれども、本当に苦しいのは、自分が直面することを避けている、「気になる事柄と向き合うこと」ではないでしょうか。


転職歴の多さ、ブランクの長さ、学校を辞めたこと、前職の退職理由、自分の年齢、働きだすための家庭環境が整備できていないこと等など。

人は気になることがあると、それをカバーするために、応募書類の文章量が増えすぎたり、面接での話が長すぎたり、笑いすぎたり、涙目になったり、本当は希望していない仕事に応募を続けたりと、自分らしさからかけ離れた行動をとってしまいがちです。

そうなってしまう背景には、自分自身が気になることとまだ対峙できておらず、肯定的に捉えられていないために戸惑いが大きい状態であることが考えられます。


どれほど転職回数が多くても、10年以上のブランクがあっても、自分なりに納得していると前向きな姿勢となり、次のご縁につながっていくものですよね。


そう認識できたとしても、一人で自分の課題に取り組むには勇気とエネルギーが必要で、疲れるものです。だからこそ、同じように就職を目指す方と一緒に講座を受けたり、信頼できる人や、専門家に相談することで一歩進めることができます。

自分のことだけれど、周囲の人のほうが知っている部分もあるし、周囲の人の言動を見て気づくこともありますね。


ベンチャー企業や中小企業と働く人をつなぐプロジェクトでは、そのような気持ちで、私も過去の自分と向き合いながら、皆さんと一緒に取り組んでいます。自分と向き合う方々に、尊敬の気持ちを込めて。