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〈アメリカ留学〉滞在先のこと

 前回の記事に記した通り、留学はアメリカのどちらかというと郊外で過ごした。大学からバスで10分ほど、徒歩だと30分以上はかかるかなというところに宿泊していた。個人的に”留学といえばホームステイでしょ!”と言いたいところだが、今回はホテル滞在だった。それはいいとしても、ルームメイトは同じ大学から来た日本人。いや、楽しかったし気楽だったしルームメイトの子かわいらしくて学ぶこともたくさんあった。よかった、といえばよかったのだがせっかくの留学で、、というやるせない想いは残る。

 そういうわけで滞在先の話とタイトルを添えて書いているわけだが、実を言うと記すことはほとんどない。夜な夜なパーティーをした、とかもない。それでも思い出ということで思い出せることを絞り出して書いていこうと思う。

  衝撃的だったのはホテル自体。朝食は既製品のみ。部屋のクリーニングは排水溝まで掃除が行き届いていなかったり、タオルも一人分しか新しいものに変えられていなかったり。日本のサービスが素晴らしいと言われる所以がわかる。日本だって冷凍食品を提供するホテルはあるが、それでも料理の品数が豊富であるし、どれもおいしく健康的だ。主食、副食、副菜などなど、気の行き届いたメニューになっている。ところが、アメリカではそうはいかない。主語が大きすぎるだろうか、それでも比較的いいホテルだったとか。さらには、朝4時頃に謎のアラームに目を覚まされる。一体何が鳴っているのか、寝ぼけているのもあって瞬時にはわからない。再び二度寝をするにしても不愉快なくらい鳴り響く警報音に焦りを覚え、耳を澄ませば廊下の方で「火災警報です。ただちに外に避難してください」という放送が淡々と繰り返し流れいているではないか。寝巻のまま大慌てでホテルを出て、しばらくすると消防車が到着する。様子がわからず待っていると、伝言ゲームかのようにもう戻ってもいいらしいよと人づてに聞き、ぞろぞろと集団とともに部屋に戻っていく。結局誰かのたばこの煙に反応してしまったのか、機械の故障なのか、はたまた本当に実はプチ火災があったのか何の謝罪も釈明もないまま終わった。そして滞在中、一週間しないうちに再びその不可解な警報音を耳にすることになる。

 ところでアメリカ留学の後にはアジア圏のある国に旅行した。格安のホテルだったにも関わらずサービスはこちらの方優れていたようにも思う。なんとも不思議な話だ。

 滞在先はこれ以上でもこれ以下でもないというか。早速書くことが尽きたので、終わるとしよう。また何か思い出したら書こうかな。

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