プレゼンテーション5

思ったよりも考えさせられる小説だった「よるのふくらみ」を読んだ

なんとなく書店内をフラフラしていたら目に入ってきた本。
ちょっと読んでみたらエロい。
でも、一般的な小説のコーナーにあるので、単なるエロ小説でない事は明らか。
どんな感じなのかな?と思いながら、読書メーターやアマゾンのレビューで感想をチラ見してみると、どうも私好みの小説っぽいので、すぐに購入。

序盤はエロい表現があった。
すごい読みやすい文体。
すらすら読めた。

登場人物3人の視点が章ごとに切り替わる。
女性の視点で語られる性の悩みには、なるほど〜と頷きながらら読ませていただいた。

結婚てなんだろう。
全ての条件がマッチする結婚ていうのはまずありえない。
一緒になってみていろんなものが合わないということが見えてくる。

私は古いタイプの人間だし、学生時代からモテなかったから、同棲なんていう素敵な経験はなかった。
妻とも、同棲とか全くなく結婚してから一緒に暮らした。
それなりに揉め事はあったが、今のところまだ一緒にいることができている。
俺って本当はかなり幸運なことなのではないだろうか。

性に対する考え方、お金に対する考え方、仕事に対する考え方、家族に対する考え方、その他諸々の考え方。
それらがうまく折り合いをつけて許容範囲に収まると言う事は、かなり難しいことなんじゃないかな。

ということで、20年近く結婚生活を維持できている私と妻は、それぞれよくがんばっているってことだ。

いい作品だった。


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