新感染-1

映画『新感染』

やっぱり凄いな韓国映画。振り切り度合いが違う。『新感染』というタイトルにもあるように、人間が『何かに感染』してゾンビになっていく。そのゾンビが増殖していく話です。正直怖い! 怖いけど、怖すぎず、そして、怖いだけじゃない(なんのこっちゃ)。

主人公は冷徹なファンドマネージャーのソグ(コン・ユ)は、家庭を顧みず妻とは離婚寸前で別居中。娘のスアン(キム・スアン)は誕生日に母に会いたいと言い、妻が暮らすプサンへ向け、ソウル発プサン行きの高速電車に親子で乗り込んだ。発車間際に乗り込んできた傷だらけの若い女性。その女性が突如、豹変し始めて――。

とにかく人がどんどんゾンビ化していく。とはいえ、『まさか人がゾンビになるなんて!?ありえない!!』と思う人たちの前に容赦なく突きつけられる現実。さっきまで隣にいた人がゾンビになって自分たちを襲ってくる。その原因がわからない恐怖たるや。

ノンストップのDEAD OR ALIVE! 物語の緩急がすごい。ジェットコースターに乗っている気分。ひとつ波が去ったかと思えば、もうひと波やってくる。どんだけ~~~(中途半端に古くて一番ださいギャグ)!! ワタクシ、驚かされると体がビクッとなる体質なんです。眼球検査で風が出てくるやつ、わかっていても毎回ビクッとなるんです。なので、今作では5回はビクッとなってます。隣の隣に座っていたおじさんに笑われる始末ですよ。トホホ。

主人公のソグは、とにかく自己中心的。娘と自分が助かることしか考えていない。ゾンビが襲い来るなんていう非常事態だと、それでいいような気がするんだけど…。それだけできる知力と行動力があるといえば、逆に頼もしい感じもするけど…。とはいえ、こんな状況でも優しさというか覚悟を失わない人たちもいて『私ならこんな時どう振る舞うかしら?』と考えさせられるわけなんですね。

この映画では、人間が『何か』によってゾンビ化するわけです。その『何か』がわからないため、人の心の中に疑心暗鬼が生まれはじめます。

ワタクシの場合、完全に疑心暗鬼に振り回されるタイプです。はい。「助けなきゃ」って思っても、「いや、待てよ、この人がゾンビだったら? 責任取れないよー」とか自己保身に走り、何も言えないタイプですね。ええ。それどころか最後の最後で裏切りそうなので、こういった場合、序盤の次の次くらいに殺される雑魚キャラになりたい。または『ラッキー生き残り』で寝てて起きたら生きてたって感じでお願いしたいです。

こちら、韓国映画らしくご都合主義な展開も多々あります。そこに囚われて立ち止まってはいけません。とにかく流れに身を任せるのです。ただのパニック映画ではなく、人間模様も存分に描かれていて、かなりの見応えですよ。ぜひ、映画館で堪能いただきたい一作です。


さて、ここから悪魔のdisりタイムでございます。

配役に関して、物申したい。主人公のコン・ユ様は最高でございました。この顔の小ささ、手足の長さ。服の上からでもわかる肉体美。すばらしい。画像を漁ってたら、こんなステキなものが♡

こちらの座席、どうやったら予約できるのかしら? この方が急にゾンビになっても構わない、っていうか襲って! この人に噛まれて死ぬなら本望。神様、この座席の予約をお願いします!プリーズ!!

おっとっと、コン・ユ様の素晴らしさを語っている場合でありません。そんな麗しのコン・ユ様の娘という設定の子役に関しまして、言いたい。ちょっとお顔が………じゃない?? あのコン・ユの娘役よ!? あえて写真は貼らないけど、娘に見えずに興ざめするシーンがちょくちょくとあったわ。演技はめっちゃ上手い。号泣するシーンとかマジ泣きで「うるせぇーーーーな」という感情まで湧いてきたけどね。というか、そのせいで涙引っ込んだわー。感情の表現の仕方の違いは文化の違いなんだろうね。 日本だとさめざめ泣く程度なんだろなー。

#映画 #映画評 #韓流映画 #コラム #コンユ #新感染 #033

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