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~失くしていないものは、失くならない~映画「メリー・ポピンズ リターンズ」

メリー・ポピンズというか、エミリー・ブラント様、圧巻です!! その美貌は一目瞭然ですが、圧倒的な歌唱力にダンス力、ブラボー!!素敵すぎます。

「このエミリー・ブラントさまの美しさが目に入らぬか!!」と水戸黄門を彷彿とさせる紹介をしたくなるほど。(どうしても昭和が抜けない…。平成も終わろうとしているのに;;)ただの美人ではなく、気位が高そうで一筋縄でいかなさそうな雰囲気もとっても良いです。

感想としてはエミリー・ブラントは美しい!以上、終了!としたいところですが、もう少し書きます。書かせて。そもそも『メリー・ポピンズ』を見たことがないので、なんとも言えない部分があるのですが、舞台は大恐慌、真っ只中のロンドン。バンクス一家のもとに魔法使いのメリー・ポピンズが「戻ってくる」=「リターンズ」ところから始まります。

「リターンズ」というタイトルからもわかる通り、バンクス家の父、マイケル・バンクス(我らがベン・ウィショーさま!変なヒゲ姿でも好き♥)と姉のジェーン・バンクス(エミリー・モーティマー)が子供の頃にメリー・ポピンズがやって来ていたのです。おそらく、これが第1作目のお話かと思われます。

父親となったマイケルは、父と祖父が働いていたフィデリティ銀行で臨時の仕事(本職は画家)に就いており、3人の子供、おしゃまな長女アナベル(ピクシー・デイヴィーズ)しっかり者の長男ジョン(ナサナエル・サレー)、子供らしい空想好きな次男ジョージー(ジョエル・ドーソン)がいます。ちょっと見て!子供たちが愛らしすぎます♥

3人の子供がいて、一見幸せそうに見えるバンクス家。しかし、妻であり母のケイトを1年前に亡くしたばかり。さらに芸術肌のマイケルは実務能力に欠けており、生活を妻に任せっきりだったため、生活資金が底をつき、自身が勤める銀行から多額の借金を背負っていたのです。大恐慌の最中、銀行から「すぐに借金を全額支払わなければ、抵当に入っている自宅を取り上げる」というお達しが来て困り果てるマイケル。資金だけではなく、3人の子供の子育てにも悩んでいた。そこへメリー・ポピンズが風にのってやってきて、昔と同じように子どもたちのしつけ係を買って出てくれたのです。

ここから一風変わったメリー・ポピンズ流の子育てが始まります。このあたりはミュージカル映画らしさが溢れていて、さすがDisney映画! 夢のような愛らしい世界が広がります。

どのシーンもとってもキュート! 胸キュンです(また昭和が登場してしまった…)テクノロジーが進化してくれたおかげで、アニメと実写のコラボシーンのクオリティが半端ない。平成、ありがとう。私もこの中に組み込んでいただきたく存じます。

物語にはメリー・ポピンズともう一人、キーマンが登場してきます。街灯の火をつけて廻ることを仕事にしているジャックです。(おそらく前作でもキーマンだった人物。たぶん)

ジャックは仲間たちと一緒にロンドン中の街灯をつけて回っています。この物語全体の鍵となっているのが「灯り」です。

バンクス一家は大切な妻であり母を失って、文字通り灯りが消えたような生活を送っていたのです。ジャックを通して灯りをつけて回る描写は、バンクス一家に明るい方向へ歩いていってほしい――、それは見ている人たちへも同様で、人生において大きな悲しみや喪失、迷いや不安の中にいる人が、この映画を見て少しでも明るい方向へ歩き出せるようにという願いが込められていると感じた。

失くしていないものは、失くならない。
暗闇の中で迷子になったら、小さな灯りを見つけよう。見つけたら、小さな灯りの方へ進もう。

映画の中では随所に印象的な言葉が散りばめられており、それはまるで魔法のよう。気が付かない・必要がない人には通じないけれど、必要な人のところには届いてくれる魔法の言葉たち――。これこそメリー・ポピンズがかけた魔法なのであろう。

しかし、借金うんぬんの話などストーリーとしては大したことが起こらないので、つまらないと思う人もたくさんいるんだろう…。それはとっても残念なのでストーリーにもう少し気合いを入れてほしかったよ。

今、子供でこの作品を見た子が大人になって、自身に子供が生まれてから見たらどんな感想になるんだろうか? その時の感想を聞いてみたいなぁ。

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