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本はどこで買おうか


天井まである大きな本棚を買った。


今まで前後2列に収納していた本の背表紙がズラッと並ぶ姿は壮観。
ハアン...♡とひとりで萌えている。
一方で、自分の趣味趣向が丸見えでちょっと照れている。


先日熊本に旅行に行った時、「長崎次郎書店」と「橙書店」という素敵な本屋さんに二軒立ち寄った。

2軒とも、選書がとても好きで、空間が心地よくて、合計で2時間半くらい滞在してしまった。
持ち帰ったほしよりこさんの「逢沢りく上・下」は強く胸を打ったし、また何度でも立ち寄りたい気持ちになった。


そんな中ふと、近頃は本をBOOKOFFで買うことが増えたな、と思った。
本は好きなのだが、やはりコストはかかる。
欲しい本があったらまずはBOOKOFFオンラインで店舗受け取りの手配ができるか調べている。
読んだ本も家にずっとストックすることはせず売っていきたい派。本棚には厳選された読み返す本しか残らないくらいの量がちょうど良い。


でも、お気に入りの本屋さんたちがこれからも街に残っていくためには、新しい本を本屋さんで買う必要があるよなあ、と思ってしまった。
残したいものと自分のお財布と、そして資源を循環させていくという考え方。いろいろな購入手段が選べる今、わたしはこれから何を選んでいこう?

ものを増やさない、という観点で電子書籍を試した時期もあったが、紙のあたたかみが感じられない寂しさと、読み終わった本を次の誰かに渡していけないことへのもどかしさから、あっという間にやめてしまった。


とりあえず今は、新刊はまちの本屋さんで。
古い本はBOOK OFFで探す、に落ち着いた。
Amazonで買うことだけは避けることに決めた。


これって他の食品やお洋服や雑貨でも同じことが言えると思ったし、自分の消費を見直すことにも繋がった。ただ手に入ればいいのかな?どこでどういう思いで買ったのかの背景を、手元に置く物には宿したいと思った。

そして小売に関わる人間としては、やはり店舗は「街の本屋」的な、ネットやチェーンの本屋さんには変えられない「ここにしかない空間」を作らねば残っていけないな〜、と改めて痛感。

今いる自分のお店を「街の本屋」にすべく、今日も私は頑張って働こうと思う。


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