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どんな結果になっても受け入れられるように準備をする

僕達のヒーローが、2021年をもってユニフォームを脱ぎました。

鳥谷敬。40歳。

阪神タイガースで16年間。
千葉ロッテマリーンズで2年間を過ごし、
現役のプロ野球選手を引退されました。

その鳥谷さんですが、現役時代の素晴らしい実績や記憶に残るプレーの数々と共に、
その甘いマスクも相まって、引退後は各メディアに登場する機会が増えました。

現役時代、特に阪神時代は感情を表に出すことは少なく、淡々とプレイしていた印象の強い鳥谷さんですが、
引退後は赤裸々に当時の胸中を語るなど、
(私達ファンにとっては)新たな一面を見せてくれています。

そんな中、同じく阪神のレジェンドである掛布雅之さんとの対談がYouTubeで公開されました。

その対談の中で、鳥谷さんはとても大事なことを言っていました。

鳥谷さんと言えば、毎日決まったルーティンをひたすら真摯にこなし、
若手の時も、ベテラン、レジェンドと呼ばれるようになってからも、
誰よりも早く球場に姿を現し体を動かし、
誰よりも遅くまで練習をしていたような人です。

つまりはプロ野球選手の鑑のような選手で、
連続出場記録や、骨折しても試合に出たりなどと伝説は数多くあります。

そんな鳥谷さんにとって「準備」とはどういうものだったのか。

鳥谷さん曰く
「結果を受け入れやすくするために準備をする」のだそうです。

阪神タイガースという超が付く人気球団に長年所属していたわけですから、
重圧は計り知れないものだったと思います。
そして、背中を押してくれるファンは時には身勝手に結果のみを見て文句を言います。

それに対して鳥谷さんは、
「結果に対して色々言われるけれど、それに至るまでの準備を完璧にしておくことで、俺は大丈夫だ、と思える」と話していました。

これまで僕は、結果を左右するために準備をするものだと思っていました。

結果を自分の思ったものにするべく、準備を全力でするのだ、と。

きっと多くの方がそう思っているでしょう。

しかし、鉄人・鳥谷敬にとってはそうではなかった。

結果はどうなるかわからないし、7割は失敗するスポーツである野球。
そして愛情も凄まじいけれど、その分好き勝手言いたい放題なファンが多い阪神という特別な球団。

その中で16年間もトップで走り続けた鉄人はやはり他とは違いました。

準備を完璧にすることによって、誰に何を言われても大丈夫な精神状態に持っていく。

もちろん自分の形に拘り過ぎず、変えるべきところは柔軟に他者のアドバイスを受けながら進化してきたことと思います。

試行錯誤しながら、変化を続けながらも、
ここまでやっているのだから何を言われようが俺は大丈夫だ。
その形を作るために準備をする。

僕の生活に当てはめてみました。
とてもじゃないですが書けません。

誰に何を言われても大丈夫なように準備ができているか。

きっとあらゆる方向から集中砲火を浴びてハチの巣になることでしょう。

結果を完璧にするためではなく、どんな結果でも受け入れられるように準備をする。

あまり僕たちに多くを語ってこなかった、背中で魅せるヒーロー・鳥谷敬。

これからは色んな場所でその金言を聞かせてくれることを願っています。


小野トロ




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