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本だけ読んでたい

めちゃくちゃアレルギーやっちゅうねん。月曜日も火曜日も。

花粉症に連日の動画編集仕事による眼精疲労も加わり、目が全然開かない。そういえば芸人のトニーフランク(「馬と魚」と名乗っていた頃から好き。モノマネができる人が好き)が最近、眼瞼下垂のために二重手術をしてお目目ぱっちりになっていた。長らく悩まされた眼精疲労がスッキリしたとか。いいなあ私も手術すべきかなあなどと思いながら、今日も目をシパシパさせている。

先週末は連休だったので読書が捗った。

岸本佐知子さんが書いていた推薦文を読んで、これはと思って買って積んでた本。塚本邦雄、恥ずかしながら初めて聴いた作家だったが、あとがきに歌人だと書いてあった。旧仮名遣いで古風な語彙、色彩豊かで豪華絢爛、そしてほのかに耽美な世界。この異様な世界に耽溺することがまさに読書の醍醐味であることよ…とウットリしながら読んだ。このような豊かな作品が復刊されて読めることは幸せなことだな。
もっと早く読めばよかった。なぜ積んでいたのか。

友人に勧められて買って積んでた本。奴隷制時代のアメリカ南部にタイムスリップしてしまう黒人女性の話。
現代人が過去にタイムスリップして苦闘する話として、コニー・ウィリス「ドゥームズデイ・ブック」を思い出す。オックスフォードの史学生が中世に送られる話で、衛生観念がほとんどない中世で流行病と闘う様子はかなりハードだったが、こちらはこちらで奴隷制度との闘いで、死を上回るほどの苦しみがつきまとう鬼設定だった。
目を覆いたくなるような、あまりに非道な扱いを彼らが受けていたことは事実。読んでよかった。積んでいる場合ではなかった。

昨年の東京出張の際に、閉店前の八重洲ブックセンターで買って積んでた本。柴田先生が惹かれるものや、大切にしているもの、郷愁のようなものについて長年かけて書かれたものたちがまとめて読める。故郷の京浜工業地帯について書かれた文が特に好きだった。
私は翻訳者の書くエッセイが好き。


本を読んでいると、もう他に何もしたくないという気持ちになる。
コロナ禍で市内のホテルが破格だった時期、電車で10分程度の距離のホテルに本を読むためだけに宿泊した。部屋から一歩も出ずに本を読み、疲れたら大浴場に行った。
今や当時の3倍以上の宿泊料になってしまったけど、機会を見てまたやりたいな。

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