見出し画像

パンパパン

突然思い立って、バターロールを焼いてみた。
いつか焼きたいと密かに思っていたバターロール。
なんとなく先延ばしにしていたけれど、気が向いたので焼いてみることにしたのだ。
一次発酵まではホームベーカリーにお願いして、ベンチタイム〜成形までが私の仕事。二次発酵はオーブンが担う。

材料をぽいぽいっとホームベーカリーのパンケースに放り込み、ボタンを押して待つこと1時間。つるりと捏ね上がった生地をケースから取り出し、生地を分割。くるりと丸めてベンチタイムに行ってもらい、いざ、初めての成形。
レシピサイトの写真を見ながら、”なんとなくこんな感じかしら?”と形を作っていく。慣れてくると綺麗にできるようになってきて、「私天才かもな」と自画自賛。
それとなくバターロールの形っぽくなったものを間隔を開けて天板に並べて、二次発酵。

パンって待ち時間があるから作業開始から焼き上がりまでの時間はかかるけれど、案外手順は単純だったりするんだな。
そんなことを考えながらお昼ご飯をもぐもぐ。

ピーッピーッ
とオーブンに呼ばれ、今後は溶き卵をハケで塗っていく。
ハケを購入する前にアップルパイを作っていたときはスプーンで艶出しの卵を塗っていたけれど、ハケのなんと塗りやすいことか。道具って大事だなーと実感する。

そうして準備の整った生地たちをオーブンに送り込み、待つこと約20分。
ふわりといい香りを漂わせながら登場したバターロール。
間隔が狭かったのか、ひっついてしまったふたつを引き剥がすと、ふわぁっと分かれていくパンの断面の魅力的なこと。

これは、焼き立てを食べるしかないのでは。

母とふたり、立ったまま焼き立てをつまみ食いしてしまったのは言うまでもない。
焼き立てパンに勝るパンなし。

こうして予告なしに現れたバターロール、帰宅した姉が二度見ののち、とてもいいリアクションをするのを見て満足げに頷いた私がいたのだった。

えりぴ

サポート頂けたら小躍りして喜びます。ひとしきり踊ったら活動費として大切に使わせていただきます。