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一番大切な人を家族と呼ぶまで

書く習慣チャレンジDAY17

テーマ:あなたの1番大切な人

一番大切な人は、夫

お題を見てすぐ、「夫だな~」と思った。
交友関係がとっても狭い私は、思い浮かぶ人自体が片手におさまる。地元を離れて縁もゆかりもないところに住んでいるし、今でも連絡を取り合う友達はみんな100キロ以上離れている。
毎日の生活は、夫とふたりで成り立っている。
そんな夫とは、付き合いはじめてもうすぐ4年。一緒に住んで3年弱、結婚して2年半。
こう書くと短いな。だけど、すごく長い気がする。

この4年、私はずっと一番大切な人である夫を「家族」と呼ぶことに抵抗を抱えてきた。

本当につい最近まで、私は家族が苦手だと思っていた。だから、夫とはずっとカップルでいたかった。
私にとっての家族は実家のイメージが強くて、夫を家族だと思うと実家を重ね合わせてしまって苦しかった。

だけど、最近ちょっと変わった。
久しぶりに妹に会ったとき、成長がうれしくて涙が止まらなかった。いきつけの居酒屋のお兄さんが「いいお姉さんですね」って言ってくれた。
子どもの頃ずっと、母や周りの大人から言われてきた「いいお姉ちゃん」って言葉。呪いのようで、役割の押し付けのようで嫌いだった。
10年以上経って改めて掛けられた「いいお姉ちゃん」って言葉。なんだかスッと心にしみ込んで、「ああ、私はずっといいお姉ちゃんだったんだな」。やっと自分で認められた気がした。

言ってくれたのはお兄さんだけど、スッと受け入れられたのは、結婚してからずっと私を認め続けてくれた夫のおかげだと思う。
ずっと後悔を言い連ねる私に、「頑張ってきたと思う」「できなかったことがあっても、子どもだったんだから仕方がないよ」と言い続けてくれた。
今の私のことも、認めてくれた。

好きの反対は無関心と言うけれど、家族に無関心になったことはなかった。
夫のことも家族だと思うと、必要以上に背負い込んでしまう。実家のように、離れる未来が待っているんじゃないかと不安になる。自分の気持ちを愛情として渡すために、「家族じゃなくて、恋人」そう思って心の距離を取るのがちょうどよかったのかもしれない。

子どもの頃はいいお姉ちゃんだったし、今は夫が大好き。
そう思うと、私は意外と家族を大事にする人なのかもしれない。

家族になる宣言

あなたの一番大切な人。
このテーマを機に、夫と家族になる宣言をしようと思う。

夫からは「ずっと家族じゃないの?」とツッコミを受けそう。「私の気持ちの話」と返そうかな。

広くて強くて優しい人

改めて、大事な夫のことを紹介しよう。

夫は、身体の奥の方にすごく広い海が広がっているような人。細いし草食に見られがちだけど、心はすごく広くて強い。どんなことがあっても、受け止めてる。絶対マウントとってこなくて、本当に優しい人。

本当に頼りになるから、頼りまくって生活してきた。

夫を表す、お気に入りのエピソードがある。
付き合って約1年。夫が結婚を考えていると口にしはじめたとき、私は「私なんかと結婚しない方がいい理由」「デメリット」をたくさん挙げた。夫はそれを全部、「大丈夫だよ」と受け止めてくれた。

私の予想では、そこまで私が下手に出たのだから、正直俺様っぽくなっても仕方ないと思ってた。「そんなの全部受け止めてやるから、結婚するぞ」みたいな感じに。まあ、そういう俺様は嫌いでこれまでの彼氏を振ってきたわけなんだけど。(下手に出がちなくせに、負けず嫌い)。
ところが夫は、オラオラしてこなかった。じゃあプロポーズしていいの???僕と結婚してくれるのかな???って全身で問いかけてきてて、俺様オーラは全然なかった。
これが私的にすごく好きポイントで、正直いうと結婚の決め手だった。

まあ実際には、プロポーズの時期が、私の思っていた時期より何か月か早くて、めちゃくちゃサプライズ成功!となってたのも、器用なのか運がいいのか分からないけど、すごいなって思った。
(平日は21時帰宅、休日は18時帰宅みたいな日々で準備なんかするヒマないやろと思ってた。絶対夏休みにくると思ってた。)

大切なものを大切にする覚悟

夫と過ごしてきた4年間。それは私が一つのことを続けた期間として長い方に入る。一か所に住んだ記録は6年間、大学で学んだ4年間。場所も、人も、ほとんど数年でお別れしてきた。

だから、きっとこれから夫は、私の「一番長い人」になるんだと思う。

夫がくれた習慣が、たくさんある。
感謝をちゃんと言葉にすること。それぞれのペースを大事にすること。何をするでもなく穏やかな時間を過ごすこと。
夫の持つ習慣が素敵で、私も取り入れたいと思って積極的にやってきた。私が生まれた家では全くなかった習慣。
夫と同じ習慣で過ごすうち「人間変われるんだ」って実感できた。夫のご両親も、同じ習慣を持っていて素敵。

今まで「長く一緒にいる覚悟」を決めたことってなかった。覚悟があるからこそ、関係性を大事にする必要がある。そしてなにより、飽き性な私は「ずっと大切にする決意と努力」が大事だと思った。自分にとって「大切なもの」として扱う努力が。

例えば、めちゃくちゃ高い靴を買ったとしよう。
靴箱には、履きつぶす用の運動靴や、セールで買った流行りの靴もある。でも、この靴だけは一生使いたい。そう思ったなら、ちゃんとそれ相応の努力が必要だ。雨の日には履かない、定期的に手入れをする、干すときは陰干しする、メンテナンスに持って行く。
どんなに「この靴はずっと大事に履こう」と思っていても、努力をしなければそのうち履けなくなってしまう。どんなに好きでも、履けない靴とはいつかお別れすることになると思う。ずっと好きでいる努力はこれと同じ。ずっと大切にするためには、努力が必要。

夫になら、この努力をしたいと思った。
コンビニの傘を、お気に入りの傘に持ちかえるような気持ち。コンビニ傘はいつでも買えて壊してもよくて楽だけど、大切なものがある幸福感も格別だ


家族として生きていくことを誓います

夫と作る家族は、感謝をちゃんと言葉にして、それぞれのペースを大事に、穏やかな時間を過ごせる家族。
さらに言うなら、お互いにやりたいことに挑戦して、対等で、それぞれが立てないときには支えられる。そんな家族がいい。

なにに誓うのがいいのかな。
結構頑固だし、自分が納得できないことはできない性格だから、そんな自分に誓おうか。

「やっと夫を『家族』って呼ぶのが怖くなくなってきた私は、夫と、家族としてこれからを生きていくことを誓います」

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