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『ガメラ〈大怪獣空中決戦〉』【映画レビュー/特撮】いますぐ観れる!(12月22日(金)19:59まで)


はじめに


もちぞーです。よろしゅう。

『ゴジラ‐1.0(マイナスワン)』が全米で邦画史上最大の爆裂ヒットを飛ばしているようですね。これを書いてる今この瞬間(2023.12.13)にも海外興収が日本興収を越えそうな勢い。マジでゴジラすげえ。
 このnoteアカウントも『マイナスワン』を観て始めました。めっちゃおもろかったんだもん。【ゴジラ映画全部観る】なんて企画まで始めちゃうくらい。


 でも!だがしかし!!!

 実は俺、ゴジラより断然!圧倒的に!

ガメラ派なのだ!!!

ガメラに栄光あれ!!
ジーク・ガメラ!
👊 ジーク・ガメラ!👊 ジーク・ガメラ!👊


全人類いますぐ観ろ!YouTubeで2週間タダで観れるから!!URLも貼るから!

 世界の怪獣ブームを受けて・・・というわけではないと思うんだけど、なんとこのタイミングで、

KADOKAWAの公式YouTubeチャンネル「角川シネマコレクション」で、

伝説の始まり・日本ミニチュア特撮の頂点・平成ガメラ三部作の一作目

『ガメラ〈大怪獣空中決戦〉』

 が、2週間限定で無料公開中!!(12月22日(金)19:59まで

マジで観たことない人はいますぐ観て!!いますぐクリック!!👆



 観ましたか?観たよね??最高だったでしょ???

 え!?まだ観てない??

 なら仕方がない。これがどんだけ素晴らしい作品なのか、ネタバレなしで書いていきます。これを読んだらきっとあなたもこの映画が観たくなるはず!(てか、読まなくてもいいから観て!おねがい!)

本編の動画が消えた後のために、ポスターと予告編も貼っておきます。

ポスターデザインはちょっとイマイチ。

予告はマジでかっこいい。

概要

 今作『ガメラ〈大怪獣空中決戦〉』は、特撮・怪獣好きなら誰もが知っている、日本特撮の頂点と呼ばれる「平成ガメラ三部作」の第一作。1995年公開。
 のちに、実写版『デスノート』の監督を務める金子修介と、『シン・ゴジラ』の特技監督を務める樋口真嗣、『パトレイバー』や『攻殻機動隊』シリーズの脚本を務めた伊藤和典の三人が組んで作り上げた、最高の超リアル怪獣特撮シリーズのはじまりであり、このシリーズのエッセンスが後に『シン・ゴジラ』や『ゴジラ-1.0』といったリアル路線怪獣映画に受け継がれていく。
 シリーズを通して自衛隊が全面協力しているのも特徴。

あらすじ

 海上保安庁の航海士・米村(主人公・男性)が乗った巡視船「のじま」は、プルトニウム輸送船の護衛中に、漂流していた謎の巨大環礁に乗り上げる。調査を進めると、それは環礁ではなく、巨大な生物であるということが明らかになる。
 一方、鳥類学者の長峰(主人公・女性)は、長崎県警の要請を受け、九州・列島の姫神島で起こった謎の怪鳥による行方不明事件を調査する。それにより、巨大な鳥型の生物「ギャオス」によって島民が捕食され、全滅していたことが判明。
 長峰の発案により、政府は早急にギャオス捕獲作戦を開始。当初はうまくいったかに見えたが、そこに環礁と思われた巨大生物「ガメラ」が現れ、ギャオスとガメラの戦いに、人々が巻き込まれていく・・・。


みどころ

ただの怪獣映画じゃない!超リアルハードSF

 今作は95年公開だが、昭和のゴジラ・ガメラシリーズから、当時、毎年公開して大ヒットしていた「平成ゴジラシリーズ(VSシリーズ)」まで含めて、それまでの怪獣映画は基本的に子供向けで作られてきた。そんななか、今作は圧倒的なリアリティと緻密な設定のハードSFを追求している。実際の自衛隊が現代の社会で怪獣に対処する描写や、研究者たちが怪獣の生態や出自を紐解いていこうとする描写は本当にリアル。『シン・ゴジラ』にあった、政治的な描写ももちろんある。「怪獣の名前はどう決める?」とか、「怪獣出現に対する自衛隊出動は合憲か?」とか、「それシン・ゴジラで観た~!」のもとのやつが観れる。
 さらに、特撮パートの超絶クオリティによってリアリティに拍車がかかっている。マジで街が本物にしか見えない。
 ただ、CGや合成には若干古さを感じることもある。古いし予算もないししゃーない。それに細かいところは粗さがししないとわからない程度。なにより全体のクオリティが高すぎる。予算は平成ゴジラの半分なのにどうしてこんなことができるんですか?

脚本の出来が異常

 事件発生から怪獣登場、人間対怪獣、ガメラ対ギャオス、人間ドラマ、すべてが完璧に配置されて、テンポもめちゃくちゃいい。全体で90分しかないのにこの満足感。
 ギャオスの怖さ、ガメラの可愛さとカッコよさ、それぞれの登場時間と見せ場、怪獣に対する人間の対処、人間関係の深まり。ぜーーーんぶ入ってるし自然。マジですごい。

『シン・ゴジラ』にできなかったこともできちゃってる

『シン・ゴジラ』が好きな人には絶対おすすめの今作、その逆もしかり。というくらい今作のDNAは『シン・ゴジラ』に色濃く受け継がれている(庵野秀明監督が一部参加している+樋口真嗣の全力のため)のだが、『シン・ゴジラ』にできなかったことがひとつある。

それは「人々の生活」を描くこと。

『シン・ゴジラ』では、一般の人々の生活感の描写は徹底的に排除されており、政府がゴジラに対処する様子だけを綿密に描いている。それによって緊迫感やスピード感、そして何より庵野秀明感がめっちゃ出ててすごい良いんだけど、ガメラは緊迫感を損なわずに「人々の生活」を描くことによって怪獣の世界にリアリティを出しているので、そこにも注目してほしい。
「ギャオスが出て船が出せないので魚の値段が高くなる」とか、「今日の夕刊の記事からギャオス捕獲作戦のヒントを得る」とか、人々の生活に怪獣が影響を与えていて、主人公たちも生活の中で解決策を見つけていく。
 『シン・ゴジラ』の官僚と学者たちが会議室でやっていたことを、ガメラでは、民間の研究者や自衛隊員、警官、女子高生、いろいろな人たちが自宅でご飯を食べながら、お酒を飲みながらしている。なのに、会話劇や細かい動作などの描写がよくできているので、テンポも緊張感も損なわれない。マジですごい。

ギャオスの怖さ

グロかっけえデザイン、最高だぜ

 怪獣の生態研究は怪獣映画の見どころのひとつ。怪獣を他堀りしていくことで弱点や対処法を謎解き感覚で探していき、それが怪獣の魅力を伝えることにもなる。

 今作のヴィラン怪獣「ギャオス」の怖さはなんといっても人を食べること!そして絶妙なサイズ感!ギャオスは成長する怪獣なのだが、搭乗時は10メートル程度。怪獣としてはプチサイズだが、人間的には一番怖いサイズ感。さらにそれが大きくなっていくにつれて、人を食う量も増えていく。サッカーのユニフォームを着たカップルがどうなるのかは必見!
 さらに複数いるのも怖い。複数いるということは・・・。解明されていくごとにどんどん怖くなるギャオスの生態。ヴィランとしては最高の怪獣。

ガメラのかっこよさと可愛さ

かわいいお目め

 やっぱりこの映画の本当の主役はガメラ!マジでかっこいいしかわいい。
 ガメラは明確に人類の味方です。つまり、いわゆるヒーロー怪獣というやつ。でも、怪獣は怪獣。人類という「種」と地球の生態系は守ってくれるけど、街や生活のことはおかまいなし。だから人間に敵だとみなされることもしばしば。
 それでも!人間に攻撃されても、敵怪獣にぼこぼこにされても、緑色の血を流しながら何度でも立ち上がり、地球の生態系を守るために孤独に戦うのです。
 そう、ガメラは戦いで傷つき血を流します。個人的に、怪獣としてのゴジラと、そしてヒーローとしてのウルトラマンとの一番の違いはここだと思うんだけど、ここが最高よね。ガメラも「生きてる」って感じがするし、可哀そうで、かわいい。そしてそれでも戦い、必ず勝つ!かっこよすぎる。
 声もマジで好き。傷ついたときは痛そうに聞こえるし、勝つときは雄たけびに聞こえる。完璧なバランスです。

ヒロインズの可愛さ

 怪獣たちの魅力は伝わったかな(?)と思うのですが、もちろん人間のキャラもよくできてます。特に女性陣!マジでみんなかわいくて、ちょっとセクシー。女性を魅力的に描くのは金子監督の得意分野らしいですね。平成ガメラのヒロインズは〈G1大怪獣空中決戦〉→〈G2レギオン襲来〉→〈G3イリス覚醒〉とシリーズを追うごとにどんどんかわいく、そしてセクシーになっていくので、ここでG3までの4人のヒロインズを先出しで一気に紹介しちゃいます!

⑴長峰真弓(演:中山忍)/G1とG3に登場

中山忍さん当時22歳!めちゃ綺麗で可愛い!

 長峰は今作〈G1〉と〈G3〉にも登場します。賢くて綺麗な鳥類博士さん。ガメラヒロインズの中ではセクシー控え目のかっこいい担当。劇中では偉い人にもバシバシ自分の意見を言っていける大人の女性。物語をガンガン進めてくれる主人公系主人公。


⑵草薙浅黄(演:藤谷文子)/G1~3すべてに登場

藤谷さんはスティーブン・セガールの娘さんらしい。かわいい~

 シリーズを通して登場し、ガメラと心を通わせる巫女に選ばれた少女・浅黄。演じる藤谷文子さんはG1当時16歳ながら、大人っぽさとあどけなさを両方持ってますね。劇中では家を留守にする父親に対し、「一人で留守番する娘のこと、心配でしょ?」と、意味深な発言をしているいたずらっぽい女の子です。いいキャラしてますね。彼女の成長過程もシリーズの見どころの一つです。


⑶穂波碧(演:水野美紀)/G2に登場

水野美紀!22歳!若いころからずっと綺麗。

 G2〈レギオン襲来〉の主人公はなんと水野美紀さん!賢くて明るくて可愛い、そしてめっちゃセクシー!舞台は北海道なのにずっとミニスカはいてる!細かい描写から、男慣れしている自立した女性であることがわかります。同僚と自衛官の男2人を部屋に入れて会議するシーンは必見。


⑷比良坂綾奈(演:前田愛)/G3に登場

前田愛さん16歳。めちゃくちゃ可憐。現在の旦那さんは歌舞伎役者らしい。

 G3の主人公・比良坂綾奈はあることが理由でガメラを恨んでいる少女という設定。イリスという怪獣に選ばれ、ガメラを倒すために融合する。純な可憐さと妖艶さがある。当時ブームだったエヴァンゲリオンの綾波レイが現実にいたらこんな感じかも?雨とかいろんなものでめっちゃ濡れます。


どうでしょう。これがガメラヒロインズです。めちゃくちゃよくない?
みんなちがってみんないいとはまさにこのこと。

G3まで観たくなったんじゃありません??


まとめ:とにかく最高なんです

 ちょっと・・・もう4000字も書いてるよ・・・。ちょっと熱くなりすぎちゃってたみたい。引かないでくれー。

 でもそのくらいガメラが面白いんだということは伝わったんじゃないかなと思う。この記事を読んで、一人でもガメラを観てみようと思ってくれる方がいたらうれしいです。最後にもう一回URL貼って終わりにします。

 ここまで読んでくれた方!ありがとうございました!
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おわり

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