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エリザベス・キューブラー・ロス『死ぬ瞬間と死後の生』自然な感情(怒り、憎しみ)

もし私たちおとなが、
子どもの頃からの自分の中にため込んできた怒りを直視し、
これまで何度人に対して十五秒以上怒りを感じてきたかを反省してみれば、自分の中にたまっているもの、
すなわち、
怒りや憎しみや復讐心がはっきりと見えてきます。

ため込んだ怒りというのは、
やり残した仕事の中で最悪のもので、
肉体的にもよくありません。

感情をある期間以上ため込んでいると、
肉体的な部分にも悪影響を及ぼし、
やがては健康をそこないます。

子どもの頃からの怒りや憎しみや復讐心が

自分自身の肉体の健康を損ねるという事実を受け入れることからも

その負の感情を手放すことが必要だということが分かります。

負の感情が肉体を蝕んでゆくというのです。

憎しみは歪んだ怒りです。
肉体的な面から言うと、
これは普通の怒りよりも致命的です。
不自然な感情は
必ず肉体に影響を及ぼします。
冠動脈血栓は
抑圧された恐怖と怒りのあらわれです。
爆発寸前の圧力釜のようなものです。
怒りと恐怖を取り去れば、
たとえ若くして冠動脈血栓にかかりやすい家系だったとしても
寿命がかなり延びます。
私たちの社会にひそむ恐ろしい殺人者は
抑圧されたマイナスの感情なのです。

自分自身の肉体の健康を考えるということからも

過去の怒りを何とか始末することが重要となります。


過去のことは考えたとしても

変えることはできないということ。


つらい経験に対して

今の自分ならどうするのかを考えてみることで

過去の自分を

今の自分で守ろうとすることができます。


またその時には多くの選択肢がなかったこと

しかし

その時の精一杯のことを自分なりにしてきたと思うこともできます。


また

つらいことから学んだこともあると

考えることもできます。


無理矢理に抑え込んだ怒りは

健康を損ねるということ。


寿命を延ばすためにも

怒りをうまく発散して

ため込まないようにすることが

大切です。


大切な自分の体を

怒りから守るためには

怒りに対して

上手く処理する方法が必要だということです。


思ったこと、感じたことを

人に話したり

書いたりすることで

その怒りを

第三者的に見ることができるようになれば

上手く対応できるのでしょう。


難しいですが。

なんとかするしかありません。

できます。

自分を守るためですから。



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