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心理学を学んだ視点から、日常感じることを文章にしていきます。

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最近の記事

蛙化現象とは

「蛙化現象」という言葉をご存知でしょうか。 もともとは心理学用語で、 好きな人が自分に振り向いた途端に気持ちが冷めてしまう現象のことを指します。 グリム童話『カエルの王さま』で、気持ち悪いと思っていたカエルが実は魔法にかけられていた素敵な王子さまだったという話の逆で、王子さまだと思っていた相手がカエルになってしまったということらしいのですが。。 Z世代の2023年度の流行語大賞1位に輝いた、この「蛙化現象」、若者世代では少し意味が違うようです。 好きだった相手の言動

    • 人生は◯◯でできている

          人生は◯◯でできている。 あなたならここにどんな言葉を入れますか? 明確な答えはないと思います。 私が「なるほど!」と思った言葉は2つあります。 ⚫︎1つは、人生は 思い込み でできている。 【長期記憶】の中に【エピソード記憶】というものがあります。 【エピソード記憶】個人が経験したことの記憶。          経験した時の感情とセットで          記憶されているもの。 人は起こったことを、経験+感情で覚えているのです。 この個人的な記憶は、【

      • 子どものころの私は、小さな大人だった #自己紹介

        「あんたは小さい大人やったわ(笑)」 これは、わりと最近、電話越しに母が私の子どものころを称して言った言葉です。 我が母ながら、ナイスネーミング!と思いました。 母が言う通り、私は物心ついた時から大人びた子どもでした。 同級生より目上の人の仲間に入りたかった 「りぼん」「なかよし」より、母が読む「ヴァンサンカン」「暮らしの手帖」を愛読 アニメよりトレンディードラマに夢中でした(笑) 正義感が強く、口が達者で、同級生との口喧嘩ではシラッと一撃を与えるようなひと言を

        • あなたは幸福な人ですか?

          「◯◯が叶ったら最高に幸せ!!」 こんな夢をふくらませる感情を誰もが持っていることでしょう。 では、このような夢が叶った人が幸福な人ということでしょうか。 【満足のトレッドミル】という傾向があります。  (トレッドミル=踏み板           別名 果てしなく続く階段)  天に昇るような幸福も、奈落の底の不幸も、  そのインパクトは時が経つにつれ薄れ、  ベースラインに戻る 【気分一致効果】  その時の気分と一致していると記憶が                促

        蛙化現象とは

          恋愛における心理的効果

          恋愛にもさまざまな心理的効果がはたらいているといえます。 人には錯誤帰属という、胸がドキドキする原因を違う原因によるものと錯覚してしまう心理的傾向があると言われています。 【吊り橋効果】 生理的興奮を恋愛によるものと錯覚してしまう効果。 吊り橋の上にいる怖さによるドキドキを恋愛によるものと錯覚し、同じ異性でもカッコよく見えたり好きになってしまう。 他にもこのような心理的効果があります。 【ロミオとジュリエット効果】 2人の間にある障害が、恋愛感情をより一層高める効果。

          恋愛における心理的効果

          心の葛藤が起きる理由

          心理を学んでいると、周りの人からよくこのような質問を受けます。 「どうして心の病気になるの?」 さまざまな理論や考え方がある心理学では、これという明確な答えはないと思います。 私が1番しっくりきた、というか、わかりやすいと感じた心の構造をお話しします。 ロジャーズの 自己一致の概念 です。 【自己概念(構造)】 自分自身、つまり自分の性格、身体的特徴、能力、価値観など、丸ごとの自分 【体験】個人に体験されるすべてのもの 2つの円の重なりが多いと自己一致     

          心の葛藤が起きる理由

          ヤマアラシのジレンマと人との距離感

          ヤマアラシのジレンマ をご存知でしょうか。 体を寄せ合いすぎると互いのトゲが刺さってしまい、離れすぎると寒さに耐えられないというヤマアラシの状況を、人間関係の距離感の葛藤に例えたものです。 人が他人との間に保つ個人的空間を 【パーソナルスペース】といいます。 つまり、これ以上入られたくない空間です。 似た意味の【テリトリー】は なわばり=場所を指します。 【プライバシー】はパーソナルスペースに個人情報が加わったものです。 パーソナルスペースには個人差があります。 自

          ヤマアラシのジレンマと人との距離感

          引き寄せ は本当にあるの?

          最近よく耳にする「引き寄せの法則」 これは、ポジティブな思考が良い経験を、ネガティブな思考が悪い経験をもたらすという考え方です。 私たちの意識には  顕在意識→意図している(思考、言葉)  潜在意識→意図していない       (感覚、感情、感性)=無意識 があります。 本心や信念は、潜在意識にあります。 意識は、数パーセントの顕在意識と90パーセントの潜在意識で成り立っているといわれています。 つまり、何を考えるか ではなく、     何を感じているか   

          引き寄せ は本当にあるの?

          心理学という学問

          心理学は大学で初めて学ぶ学問です。 昨今、心の病、発達障害などはますます身近な課題であり、私たちの日常と切っても切れない学問だと考えます。 心理学はこころの学問です。 こころを目で見ることはできません。それを観察可能な行動を対象にして、科学的方法で分析するのです。 このことから心理学は「行動の科学」ともよばれます。 心理学の歴史は古く、プラトンやアリストテレスなど、哲学者の思想が始まりといわれますが、科学としての心理学を成立させたのは、実験心理学の父ともよばれるドイツの

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          初投稿 「手放し」とは

           最近、いろいろなところで耳にする「手放し」という言葉。 なんとなくの意味はわかるけど、具体的にはよくわからない。そう感じている方が多いのではないでしょうか。 こんまりさんこと近藤麻理恵さんの、ときめくかどうかの視点で片付けをする「こんまりメソッド」は、物だけに留まらず、心の「手放し」に通じていると思うのです。 だからこそ世界中の多くの人の心に響いたと。 心理的な「手放し」とは、自分にとって必要のないものから心を解き放つことだと思います。 必要のないもの、というとキツい言

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