見出し画像

幸福・国際化、デンマークのお友達

犬散歩仲間のお友達ジョージー。
彼女は、いつもとってもフレンドリーで明るい。
デンマーク出身だということは聞いていたのだけど、
お父さんの仕事で、
2歳からマレーシア、ブラジル、アメリカと移り住み、
その間ずっとインターナショナルスクールに。
15歳でデンマークに戻ったのだけど、
そこからの、デンマークでの学校生活が相当につらかったのだそう。

どうも、話しを聞いてると、
デンマークはとっても日本と似ている。
かなり伝統を重んじていて、
同じを好み、異端を嫌う。
彼女の感覚として、
デンマークではいくつかデザイン会社があるけれど、
みんな、だいたい同じような家、インテリアに住んでいて、
逆にそこから外れることは許されないような、怖れているような空気がある、
のだとか。
さらに、高福祉国家デンマーク。
学校も病院も無料、
その上クオリティーもかなりいいのだけれど
(イギリスも病院無料だけど、質はかなり悪い)、
それは、小さい国で人口も少なく(580万人)、
その中で、やりくりしているからであって、
だからこそ、移民を受け入れたくないし、
みんなで同じ方を向いて歩こうとするマインドと圧力がかかる、
ということだった。
それでも、やはり、「国際化しよう、したい」と思う人々も出てきて二分しており、
でも、国際化したら、このシステムが維持できるのかは微妙だと言ってた。

そんな空気の場所で、初めて暮らすことになった帰国子女の彼女。
今まで受けたことのない冷たい視線を浴び、だいぶ応えたそう。

北欧の高福祉国家で幸福な国のイメージしかなかったけれど、
とっても日本と似たジレンマを持っていて、
面白かった。
彼女のように、
デンマークを出て暮らす人、暮らしたことがある人はみんなそうのようなことを言うらしいけれど、
ずっとそこに暮らしている人は、それが普通でなんの違和感もないもので、
「自由がない」とはそう感じていない。

所得が上がらず、政治は何やってるのかわかんないし、
人々の不満が溜まっている日本は、今、幸せ度が低いかもだけど、
それらが解決できれば、もちろん住んで悪い国ではない。
不満はありつつ、多くの人は幸せに暮らしているようにも見える。

ただ、もっと会社や社会がグローバル化されて、
男女も人種も国籍も広く交われる方が、
意見の偏りが少なくなり、理解が進み、争いは減るんじゃなかろうか。


幸せってなんだろう。
国際化ってなんだろう。


しかし、
最近、英語でけっこう深い会話ができるようになってきてて、
それが、だいぶ、嬉しい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?