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上手な「並」の先生は姿勢指導にも考えを持っている②

ご覧いただきありがとうございます。
この記事は

の続きです。
先にそちらを読まれるのをお勧めします。

その2 椅子の高さ 椅子の座る場所に注目

名人のクラスに行くと実にたくさんの支援具が
イスや机にあります。
割と名人は「それを使って良くなるならどんどん使え。」って
方が多いように感じます。

そんな体験をしたことが私自身にもあります。
自分の子どももそうだったんですが
椅子に座ることができず、 すぐ姿勢が崩れてしまったり
横の子にもたれかかるというようなことを言われました。
私は我が子を連れて、病院に行ったこともあるんですが
特に問題なしと診断され、何が原因かと思い
保育園に訪ねて行ったら原因がわかりました。
それは椅子の質で、保育園の椅子は使いやすいように
一律 同じ高さで固定されていました。
また 座面が大変軽量化が進んでおり1枚の合板が貼ってあるだけの
硬くて滑るとても座りにくい椅子でした。

そこで保育園にお願いする前に、まず家で練習しました。
当時、通信販売で一番座りやすいと言われる椅子を購入し
どうなるか検証してみようと思ったのです。
当時、子ども用の椅子に座ってはいて、
時々姿勢が悪くなるなあとは思っていました。
でも新しく購入した椅子の効果は絶大で、この椅子だと姿勢を良くして
30分から1時間すわってご飯を食べたり 絵を書いたりしました。
確か価格も高くて2・3万したと思うのですが、
やはりよく考えられていました。

それから自分の学校の子どもの椅子を見てみると
高さが微妙に合ってない椅子があったり、
硬さが原因で長い時間座れない子がいたりすることに気がつきました。
幸いうちの学校は管理職が協力的だったので、
座布団を家から持ってきたり、もう少し支援の必要な子には
お尻の下に敷くバランスボールを平べったくしたようなものを
購入してもらい使ったところ格段に成果が上がりました。

ここまで書いてきたことをいろんな場所で話すと
「それがないと結局 座れないんじゃないの?」って思われる方が
多いのですが、実はうちの子もですが、担任したほとんどの子が
正しい座り方をできるようになったら、道具がなくても
ある程度問題がなくなりました。
体の使い方を覚えたのか、筋肉がついたのか、不思議ですがそうなります。
というより、道具があると煩わしいと思う子も多くなってきたので
本来、子どもは正しく座りたいし、正しい座り方の方が
覚えてしまえば楽なんだと思います。

道具で最初だけフォローして、後半は子どもの発達を待つ
そういうやり方も有効なようです。

その3 簡単なストレッチをする

意外に多いんですが 姿勢が悪い子の体に
疲れがたまっている場合があります。
姿勢をよくしたいと思っていても、体がついてこないという状況が
少なからずあるようです。
そこで姿勢を良くするストレッチです。
もともと猫背を治すためのストレッチだったみたいですが
これが効果がかなりあるので、ちょっと姿勢が悪いなあと思った日には
みんなでやっています。
方法はまず 首を回したり前後にしたりして首を楽にします。
次に腕を回して肩周りをほぐします。
最近見なくなりましたが、メジャーリーガー 前田健太さんが
マエケン体操って腕を回してたアレです。
そして最後に両腕を腰にやって胸を張るスーパーヒーローのポーズで
体をほぐします。それでも足りない時は
後ろで手を組んで両肩を後ろ側でつけようと近づけていく運動もします。
これをすると、背中が自然と本来の位置を思い出すみたいで
姿勢が良くなります。

姿勢はある程度年齢を経れば、自然と正しい姿勢を身につけていくのだと
思うのですが、 何かの原因で体の使い方がわからなくなってる
という状態だと思うので
もう一度 体の使い方を思い出してあげることが大事なのかなと思います。
名人はおそらくそれを自分で気づかせるように
うまく生活の中でやておられるなと思うのですが
「並」の教師は、まず子どもが困ってるんじゃないかなと考えて
支援しながら子ども自身に、「できる」 っていう自信をつけて
自分たちで活用できるようにすることを目指すのがいいのかなと思います。

もしよかったら皆さんも試してみてください。
また さらに効果的な方法があったら
より上手な「並」の先生になるために、コメント等で教えてください。

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