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「リエゾン こどものこころ診療室」第7話を観て

このドラマももう終わってしまうんですねぇ…
発達障がいやそれを取り巻く様々な人たちの葛藤、その現実を描いてくれた内容だったので、もう少し観ていたいドラマです。

先日のお話は障がいを持った子と健常の子二人を育てるシングルファーザー(母親は亡くなっている)と、優秀な陸上選手として入社したものの故障で走れなくなった途端に「追い出し部屋」に異動させられてしまった女性のお話でした。

女性の方は精神科に行きパニック障がいと診断されるものの、自分の話を医師に聴いてもらえずモヤモヤしてしまう。
ここで精神科や心療内科の現状が描かれていたのは、多くの人が持つこれら診療科に対する誤解を解いてもらうためにも良かったと思います。

もちろんそれぞれの病院やクリニックによって対応が違う部分はあると思います。
私のところに来られるお客様にも心療内科や精神科を受診されている方は多く、その方々のお話を聴くとその多くは「初診では30分~1時間くらいの時間の中で話を聴いてもらえたが、それ以降は通常の診療科のような3分診療だった」と訴えられます。

またそれらの病院にカウンセラー(主に臨床心理士)が常駐しているところはほとんどないというのも現実です。

そういったクリニックから私のカウンセリングルームを紹介された、というお客様もいらっしゃいます。

ドラマの中で医師は「大きな病院での短い時間の診療はそれだけ多くの患者さんを診断することが出来る。自分のようなクリニックでは患者さん一人一人とじっくり向き合うことが大切。それぞれに役割がある」と言っていました。
実際は小さな病院やクリニックもこのドラマに描かれているような患者対応が出来るところってかなり少ない、と思うのですが…

一方、シングルファーザーの方は妻を亡くし一人で二人の子育てをする中、障がいを持った子供との向き合い方につらさを感じ、それを支えてくれていた妻がいなくなった現実をなかなか受け入れられない中、クリニックで行われるグリーフワークに参加して少しココロが軽くなった、と話しています。

子供であろうとオトナであろうと、その悲しみや苦しみ、つらさを吐き出すことはとても大切で、そこにその想いを共感してくれる仲間がいることで孤独感から解放されることの必要性も描かれていました。

私もこのような活動をいずれ始めたいなぁ…と思っているので、参考に出来ました。

このお父さん、大きな音や声が苦手な娘に対してそのストレスから怒鳴ってしまい、子供が家を出てしまい行方不明に…というところで次回に続く、となったので、どのような展開になるのでしょうか…
またパニック障がいの女性は、今の状況から立ち直っていけるのでしょうか…

毎回、観ていてこれほどつらくなるドラマも珍しいですし、けど観ることで学びがあったり、共感があったり、疑問が生じたりと色々と考えさせられるのも珍しいドラマです。

つらければ観なければ良い、と思うんですけど目が離せない、なかなかないドラマだと思うので重ねて、もう少し続けて欲しいなぁ…と思います。

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