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「出来ない・知らない・分からない」こそ伝えるべき

あなたは人から何か頼み事をされた時、それが「自分には出来ない」とか「知らないこと」だと分かったら、素直に「出来ません」「分かりません」って言えますか?

アダルトチルドレンって「無理です」とか「出来ません」「分かりません」ってなかなか言えないんですよね。

基本的にアダルトチルドレンは「誰かの役に立ちたい(他者貢献)」と思う事が多いんです。
これ自体は決して悪いことではないですよね?

実際にこういう想いの強さから看護師、介護士など、人の役に立ってることを直接的に感じられる仕事に就く方も多いですし、アドラー心理学でも「承認欲求を捨てて他者貢献を」と言っています。
(私もこのタイプの一人です)

ただこのアドラーの考え方には前段があって、以下のような順番があります。

自己信頼が出来る→他者信頼が出来る→他者貢献が出来る
まず自己信頼が出来ていないと、その後のことが出来ない、という考え方です。

これは日本人全体に言えることですが、私たちの多くはこの「自己信頼」がそもそも出来ていないことが多かったりします。
令和生まれの子から、昭和生まれ、私のようなアラ還まで変わらず躾けられていることがあります。

「人様に迷惑をかけないように」

これは世代に関わらず日本人ならひとまず家庭内や学校などで言われていると思います。

ですが「自分を大切にしなさい」と言われて育った方ってどれくらいいるでしょう?
少なくとも私はそんなこと、言われたことありません。

30代を超えてうつ病になった時、医師からそう言われたのが初めて…だと思います。
日本人って『他人第一』で「自分は後回し」という傾向が元々強いんです。

さらに言えば、アダルトチルドレンは自己信頼とは真逆の「自己否定」が根底にありますから、自分を犠牲にしてでも他人の役に立って、相手から認めてもらおう、という事になるんです。

これだと当然のごとく、出来ない事を独りでやろうとしても失敗を恐れるあまり人目も気になりますし、それは自分自身を疲弊させるし、結果的に出来なくてさらに自己否定を深めるだけになってしまいます。

それが続くことで、うつ病などのココロの病になってしまう方が多いんですね。

けど、誰かの役に立ちたいという想いは大切だし、良いことです。
アダルトチルドレンもこの「良いところ」だけは残しつつ、自己否定感を無くして行ければ、とても素敵な人になれるんです。

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