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「宗教」の元にある虐待

ネットニュースを観ていたところ、以下のような記事を見つけました。

「宗教虐待」国が初の調査 輸血拒否など1年半で47件を児相に相談4割は一時保護も

宗教2世の問題も最近はほとんど報じられることが無くなってしまい、忘れかけてしまっている方も多いのではないかと思います。
それは仕方が無いことでもあるのですが、やはり子どもへの暴力を無くしたいとの想いを強く持ち続けて、それを訴え続ける必要性もあると感じて、今回も少し書いてみます。

この記事によれば『虐待の具体的な内容は「言葉や資料により恐怖をあおる・脅す・無視する、本人の自由な意思決定を阻害する」が最も多く11件でした。

次いで「脅迫や拒否的な態度を示す等により布教活動等を強制する」などが4件となっています。

また、医療機関での輸血拒否などは3件でした』ということです。

私のところに来られている宗教2世の方には、不幸中の幸いというのか、輸血拒否に至るような病気やケガをなさった方はいないのですが「言葉や資料により恐怖をあおる・脅す・無視する、本人の自由な意思決定を阻害する」といったことはほぼ皆さんが経験されています。

そのせいで子供の頃から人間関係に悩み、その教団から脱会出来てもその教えの恐怖に縛られ続け、正常な人間関係が築けないままの方も多いと思います。

このような調査が行われること自体はとても大切なことですし、継続していってほしいと思います。

この記事の中でその調査に協力した元2世信者の方は『(宗教虐待の存在について)ざっくりとした知識でも感度でもいいので、まずは皆さんが持っていただくということが、社会一般ということで言えば、必要だと思いますし、公的機関などで働いている方々には、やはり、一般よりももう一歩踏み込んで/QA(指針)についてある程度頭に入っているという方を作っていただくというだけでも、勇気を持って相談をしてきた2世を取りこぼさないという体制が作られればいいのかなと思います』と訴えています。

また実際にそのような虐待下にある子供たちに向けて『難しい言葉をわかりやすくして学校に貼り出すだけでも違うのではないかな』と提言もされています。

つまり子供たちに向けて「あなたは今、虐待を受けているかも知れないんだよ」と本人たちに知らせることも必要だし、何よりその周りにいるオトナ達がもっと虐待に対しての知識を得て理解を深め、自分の周りにいる子供たちに気を配れるようになる必要もあると思います。

このアンケートに答えた学校からは『信教の自由に関わることなので対応にためらいを感じる』という回答も寄せられているそうですが、子供の命を守るという一点において、宗教が子供の命を奪うことなどあってはならないと、強い姿勢で臨んでもらえるようになることを希望します。

まず知る事、そして興味・関心を持ち続けていくこと。
そんな世の中になってもらえたら、生きづらさを抱える人も減るのかも知れません。




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