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江戸をぶらつこう(新年の準備)

(新年へ準備着々)

 12月も半ばを過ぎる頃になりますと、正月の準備に追われる日々が続きます。餅つきも15日から始まるのが普通でした。

 この日から連日夜遅くまでくようになり、22日ころからは大晦日の夜明けまで、徹夜の餅つきとなったということです。
 江戸四里四方に餅つきのきねの音が聞こえたと云います。
 つまり、到る所で餅つきがおこなわれていたのでした。

 江戸市中での餅つきには、大きく四つの方法があったようです。

 1)自分の家で餅をついた
     *金持ちのする方法    

 2)賃餅ちんもち
     *これは菓子屋などに頼んで餅を搗いてもらった。
      ただし菓子屋は正月の菓子作りに取り掛かるため、15日以降は
      断られることが多かった。

 3)引きずり餅
     *町内のとびが4~5人の人足を雇い、釜や臼、
      蒸篭せいろ、薪の一式を持参して、注文を受けた家
      の前で搗くというもの。

 4)年の市で買い求める方法
     *30日や大晦日の晩ともなると鏡餅や伸し餅がたたき売られた。


 結局、お金さえあれば、正月の餅には困らなかったようです。

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