ちょんまげを結った民族。
頭に羽飾りをつけた民族。
自然とうまく調和しながら生活していた。

ある日
鼻が高くて色白の民族が現れた。
人の物を何でも欲しがる民族。
欲しい物が手に入らないと分かると
彼らは力ずくでそれを奪い取る。

最初は羽飾りの民族が
根絶やしにされかけ・・
次にちょんまげを結った民族が
皆殺しにされかけた。

この二つの民族は激烈な抵抗を試みた。

色白の民族は
馬に乗った勇敢な戦士を村からおびきだし、
防御が手薄になった村に押し入り
女子供を皆殺し。
彼らの食糧であるバイソンも徹底的に狩った。
勇敢な戦士たちも
徐々に追い込まれてしまい・・・

そしてもう一つの民族・・・
国際法完全無視の民間人を標的にした
攻撃を日々行うようになる敵に対し、
戦闘機ごと敵の戦艦に体当たり、
身体に地雷巻き付けて
敵戦車に飛び込んで闘うも・・・
無理やり戦闘を終わらせられて・・・
遂に鬼畜達の軍門に・・・

それから世界は変わってしまった。
経済が最優先。
大量生産に大量消費。
あれよあれよと
地球に廃棄物が溢れ出す。

動物たちは住処を奪われ、
隅に追いやられ・・・
餌を求めに人里へ降りると殺される。

人間だけが使うための紙幣を作るために
木々が切り倒され、森が失われ・・・

今になって改善しようと試みるが・・
もう手遅れ。

「CIRCLE」
かつて人間も自然の輪の一部だった。
それがいつの間にか輪から外れ
自分を見失い、居場所を見失い・・・。
そして遂には命をも失いかねない状況に。
自業自得。
誰のせいでもない。

むかしむかし
見事に自然と調和して生きていた民族達。
その民族達の記録はちゃんと保管されている。

え？？
どこに？？

私達の身体に・・・
DNAに・・・
そして宇宙に・・・・・