見出し画像

知識の深さに恐れ、慄く私。(エッセイ)


誰しも、大なり小なり好きだったり、お気に入りのものがあると思う。
自分と同じものが好きな人と出会ったらそれは、とても楽しい事だと思うけれど
私はきっとソワソワする。
どうして?
私の持っている知識量と、周りの人の知識量が見合っていなかったらどうしよう。と、考えこんでしまうに違いないからだ。もちろん私の方が劣っている方で。愛する大きさは大なり小なりあると思うが、その大きさが違うと、何だがとても気まずくなりそうな気がしている。

最近、動画サイトでお気に入りのアニメの一挙公開があった。私はアニメを見ながらコメントを見るのが好きで、その時もアニメを見ながらコメントを読んでいた。そのアニメのコメント欄は良い意味でとっても愛の深い方が多かった。
細かい所まで良く見ていて、些細な変化や演出に鋭く気付いている方が多かった。

私は、そんなコメントを読みながら、何だが自分が好きと言っていいのか、好きと思っていて良いの分からなくなってきてしまった。

自分が好きならそれで良い。そんな事は分かっている。けれど、私はこのアニメを好きな人達の集まりが仮にあったとしたら、絶対に参加出来ない。私の思いなんてこのコメントの人達と比べたら微々たるもの。
絶対に無理!怖いっ!!向いてない!

勿論、人見知りの私が、仮にそんな集まりがあっても参加しない事は100%わかっているものの、愛が深い人達の知識深さや作品への愛に、コメントを見ながら恐れ慄いた私だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?