見出し画像

三菱UFJのウェルスナビ出資は個人投資家に何をもたらすのだろうか

日本経済新聞に三菱UFJフィナンシャル・グループがロボアド最大手のウェルスナビに150億円を出資し持ち分適用会社とする記事が掲載されていた。

自分は利用していないが、同社のサービスは投資に詳しくない人にとっては良い商品ではないかと思っていた(同社の手数料が高いとの声もあるようだが、金融機関の窓口で手数料の高い投資信託を購入するより良心的だ)

しかし記事の内容を見て、特に投資初心者や金融リテラシーの高くない人は近寄らない方が良いのではないかと思った。気になったのは記事の以下のくだりだ。

「保険の備えが不足しています」(中略)両社が思い描くのはスマホでの質問への回答や年齢や家族の構成、資産データをもとに資産運用のほか住宅ローンや保険も含めた見直しをAIで提案できるサービス・・

出典:日本経済新聞社

結局やりたいことは保険の販売・・?

リスクを抑えた投資の運用をAIにさせるのは理解できるが、保険の必要性をどうやって算出するのか?公的年金なども加味して算出するのか・・?

三菱UFJ以外の他社商品も取り揃えるとのことだが、なんのことはない店頭で売っていた保険などの商品をAIに売らせると言うことだと思う(どちらにしても手数料は銀行の懐に入るのだから他社商品でも構わないはず)

もちろん、利用者にとって本当に生涯を通じて最適で必要な商品を提案して資産形成に寄与するサービスになるのであれば歓迎すべきことだ。

しかし、これまで銀行が窓口で消費者にやってきたことを考えると消費者や投資家とWinWinの関係ではなく「銀行の利益>利用者」を実現するツールになる気配が濃厚な気がするので個人的にはとても残念な展開だ。

自分の生命保険に対するスタンスは以前アップした以下の記事のとおり。

保険の販売手数料は投資信託の手数料よりかなり高いことが知られている。販売側としては利益の高い商品を売ろうとするのは自然な流れだ。

消費者や投資家はそれを理解した上で利用しないといつの間にか金融機関の養分になるかもしれないので注意が必要だ。

※掲載する情報は投資勧誘を目的としたものではありません。株式などの金融商品や不動産の取引は損失を出す恐れがあります。

掲載する記事は個人の趣味として記載しているものであり、提供される情報は読者の方々にとって適切であるとは限りません。またその真実性、完全性、正確性、いかなる特定の目的への適時性について保証されるものではありません。投資においては全て自己判断、自己責任でお願いいたします。いかなる損失が出た場合でも責任を負うことはできません。

この記事が参加している募集

お金について考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?