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初フルマラソン金沢マラソン2022の記録と感想

今回は、昨年初めて出場した金沢マラソン2022のことを思い出しながら振り返りたいと思う。

金沢マラソンに出場した経緯などは過去の記事にかいてあるので、
興味にある方はまた読んでみて下さい。


大会前日

1週間前からのカーボローディングにも取り組み、炭水化物をこれでもかと食べ、とどめにモルテンのドリンクも飲用。
翌日の朝は4時半起きなので、早く就寝する。


大会の準備

大会の準備に関しては、

マイルストーンのキャップ
オークリーのサングラス
会場で出店していたAsicsで金沢マラソン限定Tシャツ
パンツは、ハーフパンツ
インナーは多少コンプレックスが効いた速乾ノースリーブ
コンプレッションタイツと靴下はCW-Xで
Nikeのランニングウエストポーチ
靴は、Onクラウドモンスター
ジェルは、アミノサウルス01×2本と02×2本の計4本
GPSウオッチはガーミン245
Bluetoothイヤホン(あまり良くないのは知っていたが、どうしても頑張れなくなった時のテンションアップの為に使用予定。)


自分が考えられる後悔のない準備をした。
もちろんビブスもTシャツに前日につけておいた。

大会当日朝

4時半に起床。
朝食は、餅×3個
5時50分には、義兄の車が迎えにきてくれるとのことだった為、
車内で、モルテンのドリンク500mlとモンスターエナジー1本を飲む。
体調は良好。膝の痛みはない
金沢駅に着き、そこからシャトルバスに乗り込む。
7時前の駅前には、金沢マラソンの参加者が大勢いる。
私の人生では、見たことのない光景だった。
ここにきて、
「自分も大会に出るんだな」
という実感が湧いてくるのが分かった。
その裏でとんでもないことになっているとは、全く予想もしていなかった筆者だった。

会場到着
シャトルバスに乗り込み
スタート付近まで、
移動するのだが、
バスに乗ってから気が付いたことがある。

「あれ?スマホがない」
「ガーミンの表示もBluetoothのマークが消えてる」

家に忘れたのか、義兄の車に忘れたのか
覚えはないが、スマホが見当たらなかったのだ。

これでは、せっかくのBluetoothイヤホンの使い道もない
ただの重りになってしまった。

会場に着くと、たくさんの出場者たちが、アップをしたり、集まって記念撮影をしたり、おそらくチームであろう軍団が円陣を組んだりしていた。
みんなそれぞれ色んな思いを持ってここにいるのだろう。

しかし、記念撮影はおろか、家族の応援メッセージも読めない筆者は、
テンションが下がり気味だった。

とは言え、
走る事が目的で来たのであって、
スマホを触りにきた訳じゃないと切り替え、
トイレと荷物を預け
スタート位置に向かった。

スタートまで


大勢の人と寒さにびっくりする。
事前情報で、袋をポンチョ替わりにしたり、市販のカッパなどをスタートまで着ていると暖かいとは聞いていたが、用意せず、
寒さを完全の舐めていた筆者は、寒空の下30分以上
待つことになった。
筆者は、サブ5が目標だった為、Sグループからのスタートだった。
開会式も終わり、第一ウエーブのランナー達が走っていく。
筆者は第2ウエーブだった為、さらに15分程度まつこと
そして、ついに動き出した。
スタート地点の見送りには、浜辺美波さんの姿もありましたが、写真はとれず、、、
非常に残念でした。

スタート~10㎞地点


走りだしてからは、
前日まではあったはずの膝の痛みも特に感じず、
人の流れに乗って走っていった。
響く太鼓の音や、応援してくれる人がたくさんおり、
声援にこたえる余裕すらある。
上りにも入り、きつくなるかと思われたが、
特に辛さもなく、問題なく走ることができた。
ただ一つ問題だったのは、エイドでの水分補給と補給食の摂取だった。
練習では、フラスクボトル対応していた為、コップでの水分補給に苦労した。
また、補給食も走りながら摂取することにかなり時間がかかった。
呼吸を整えるのにとても苦労した。


10㎞~20㎞地点


まだまだ、軽快に走れている感覚だ。
今までのロング走では、この辺りから少し垂れてくるのだが、全然まだまだいけると思っていた。
足の痛みも呼吸の乱れも感じない。
声援も絶え間なく続く為、元気がでる気がしていた。

20㎞~30㎞地点

余裕のと思っていたのだが、20㎞地点で、急につらくなり、一度止まって休憩してしまった。
この時点では、給水もエイド毎に必ず取っていたし。補給食も予定通り10㎞、20㎞で摂取したところだった。塩タブレットもいくつか食べた。
が、理由は分からないが急につらくなり足が止まった。
一度休憩すると今までのペースより少し遅いくらいで走ることができた。
ハーフのタイムは2時間11分
自身の感覚的には、このまま頑張れば
サブ4.5も行けるのではと淡い期待を持っていた。

25km地点まではそんなこんなで5:50~6:40くらいできたのだが、
それ以降、全く走れなくなってしまった。
というのも、足が動かない以前に、足が攣りそうな感覚というか
攣りながら走っている感覚だった、。
ペースは7分台になり、29Km地点では、9:38
ひたすら、走って歩くを繰り返した。

30㎞~40㎞地点

30㎞地点以降も攣りそうな感覚はよくならず、
歩いたり、止まったりしてみても変わらず。
心肺機能的には全然問題ないのに、走り出すと
頑張っても1㎞持たずにまた歩いてしまう状態だった。
33km地点でもう、サブ4.5は難しいことを悟り
これが良く言う「30㎞の壁」かと感じていた。
35㎞地点では、家族や一緒にエントリーしている方の家族が応援をしてくれることを知らされていたので、せめて家族の前だけでは、走り切りたいと思い、頑張って走った。
子どもたちにハイタッチをしようと、走っている進行方向を斜め前に変えてハイタッチをして数歩走った瞬間、足から力が抜け、ふくらはぎが痙攣する感じがあったが、何とか止まらずに家族が見えなくなるところまでは走った。
後で話を聞くと動きがおかしかったことがばれていたようで、
「大丈夫なの?」という話になっていたそうだ。
しかし、家族の応援だけであの状態でもしばらく走れるようになるんだなと
思ったのを覚えている。
そこから先は、あと7㎞もあるといったような感覚で、
走って歩いて、屈伸して攣って伸ばしてを繰り返しひたすらに、動き続けた。

40㎞地点~ゴール

普通なら、この時点で、後2㎞まできた頑張ろうと思えるのだろうが、
自分の感覚では、後2㎞もあるのか・・・
といった感覚だった。
普通に走れば後10数分で終わるはずなのに、
走れないことがとても辛かった。
ゴールの公園内に入ると
「もう少し!頑張って!」
「最後行けるよー!」
というようないろんな方の声援と、楽器の演奏などに背中を押され、最後、
走り出すことができた。
足はボロボロ、心はほぼ折れている状態で、ゴール手前のトラックに入った時に、
先にゴールしていた方が、観客席から大きい声で、
「ラスト!行けるぞー!!」と声をかけてくれて。
最後まで走りきることができた。

ゴール後


タイムは 4:50:09
何とかギリギリ目標だったサブ5は達成できた。
本当に満身創痍とはこのことといいうような感じでのゴールとなった。
どのロング走より間違いなく辛かった。
しかし、沿道の応援もずっと無く、エイドも充実してた。
完走後には、完走メダルとお土産を頂き、
荷物を受け取り、着替えに行くのですが、
ここで初めて座ることになるのですが、
座れない・・・
もちろん人がいっぱいというのもあるのですが、
身体が思うように動かず座るのにも立ち上がるのにも時間がかかり、
変に動かすとすぐさま攣る。
靴下を脱いでびっくり、水膨れだらけ
確かに体はボロボロだったが、
「フルマラソンを完走できた」
という、なんとも言えない達成感を味わうことができた。

駅に戻り、家族達と合流するし、
とても誇らしい気持ちになった。
なんというかやり切った感じ。
夜の打ち上げでは、
あまり普段は飲まないビールが旨かった。

今回のラップタイムは以下の通り




まとめ

今回始めてフルマラソンを走ってみて、
とても辛くて痛い思いもしたが、
応援してくれる人達の声援が力になって、走ることができた。
普段、絶対に走る事の出来ない道路を走ることができる体験や
走ることに集中させてもらえる環境。
それもこれも、運営に携わっている方たちがあってのこと、本当にありがたいなと感じた。
結果としては、目標のサブ5以内に完走は達成できたものの
内容としては、走り切れもいないし、歩いてしまったということがとても心残りだった。
走る前は、意外に早く走れちゃったりしてなどと思っていたのだが、やはりそんなことはなかった。
事前に聞いていた通り、勝手にペースが上がる現象も実際に体感することができた。
あれだけ応援されれば、ペースも上がっちゃうのもわかる。
そして、25㎞以降の大失速。
足を庇いながら走った17㎞
人生でトップレベルに辛かった。
でも、この達成感は、なかなか味わえるものではない。
次も頑張ろうと思えた。
これが私の初フルマラソンだった。

正直、辛い、痛いといったネガティブな部分の印象が強く残り、
もう二度と走るか
と思ってしまう方もいるだろうし
筆者自身も25㎞以降は、正直
「なんで走ってんだろ?」
「こんなつらいなら出なけりゃよかった」

と思った部分もあったが、
結果をみて、
「悔しいな」
「次はもっとうまくやる」

といったような更なる挑戦に繋がるような感情もあった。

自身を見つめなおし問題に対し努力する力、精神・肉体的な能力、継続力、協力してくれる方への感謝、その他etc…
それらを考えさせて、成長させてくれるくれるのがフルマラソンの魅力と言えるだろう。
42.195kmには、このすべてが詰まっている。

これに気が付けた方は、ハマっていくのではないかと思う。

普通ならここで
いい経験できたな、目標も達成できたしマラソンへの挑戦は終了
めでたしめでたし
のはずだったが、
一緒に走っていた義兄より後日、
「次の大会のエントリー始まったからエントリーしといてね」
と連絡があり。

筆者のマラソンへの挑戦はまだ続くのだった。

他のフルマラソンや練習についてもまた振り返りをしたい。

ではまた

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