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2023年に読んだ本②

2023年の9月頃からnoteに読了した本の感想を投稿するようになりました。
基本的に一冊ずつ感想を書いているのですが、沢山あったので、前回に引き続きまとめて投稿いたします。
皆さんの読書の参考になれば幸いです。


青瓜不動 三島屋変調百物語九之続

著/宮部みゆき
「青瓜不動 三島屋変調百物語九之続」

三島屋変調百物語シリーズの第9弾。
4編が収録。
三島屋の次男、富次郎が百物語の2代目の聞き手となり幾年か経ち。
富次郎の周りでも変化がありました。
絵心のある富次郎が絵を描くのを辞めた話と、また描きたくなった話がありました。
富次郎の心の機微が書かれていました。
第10弾では富次郎が再び筆を執るのでしょうか。
続きが楽しみです。
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岸辺露伴は戯れない

原作/荒木飛呂彦
著/北國バラッド・宮本深礼・吉上亮
「岸辺露伴は戯れない」

荒木飛呂彦の「ジョジョの奇妙な冒険」で人気のキャラクター、岸辺露伴。
その岸辺露伴が主人公の漫画が「岸辺露伴は動かない」
今回はそれがノベライズ化された物です。
4編の話が収録。
特に興味深かったのは「シンメトリー・ルーム」
美とは。完璧とは。プロの仕事とは…。
深かったです。
この岸辺露伴のノベライズはこの「岸辺露伴は戯れない」の他に「叫ばない」「倒れない」があるようなので、機会があれば読みたいです。
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ツバキ文具店 

著/小川糸「ツバキ文具店」

ポッポ(鳩子)の一年間の物語。
鎌倉に戻って来て、亡き先代(祖母)から引き継いだ文具店。でもただの文具店ではない。
代筆屋。
今の時代、スマホなどで簡単にメッセージを届けられますが、あえて手紙。
手紙だからこそ代筆屋を営み、依頼がある。
その代筆屋も祖母から引き継いだポッポ。
依頼を受け、先代の事を思い出したり、頼んで来た人達と交流をする中で、切なさと温かさを感じ、ポッポの中で少しずつ変化が起きます。
依頼主に合わせた手紙の内容と字体、そして筆記具も変えるのが印象的でした。
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作家小説

著/有栖川有栖「作家小説」

色々な切り口で「作家」を主人公とした話。
8編のアンソロジー。
どの作品もドキリとしました。
特に「奇骨先生」が印象的でした。
出版業界や流通事情まで話が及びます。
高校生から取材をされる奇骨先生。
奇骨先生は若い芽を摘みたいのか、摘みたくないのか。
取材をする高校生と、取材を受ける奇骨‪先生の気持ちの変化や心の機微が秀逸でした。
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つばさのおくりもの

著/小川糸「つばさのおくりもの」

「リボン」と言う作品のスピンオフ作品とは知らずに読みました。
X(旧Twitter)で読了した感想を投稿した際、フォロワーさんから教えて貰いました。
そしてまだ「リボン」を読んでないので、機会があれば読みたいと思いました。
でも、この本だけでも面白かったです。
主人公はインコです。
インコの目線から見た人の様子が綴られていました。

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沙羅双樹の花に捧ぐ

図書館。
本屋さんとはまた違う視点でディスプレイされていますね。
この本は図書館で見つけました。
サブタイトルは「『平家物語』全章を挿絵・解説付きで読む」

著/山谷和子「沙羅双樹の花に捧ぐ」

パラパラとめくり、挿絵が沢山あったので、読みやすいかと思い借りてみました。

この本は、平家物語をより親しみを持って貰おうと各章ごとにイラストと解説が書かれた、参考書のような本でした。
出版社は清水書院。
なるほど。主に教科書を作られている出版社なのですね。

平氏と源氏がたくさん💦
ですが年表や相関図なども掲載され工夫が施されていました。
なんとイラストも著者が描かれたとか!
約300ページの本のほとんどのページにイラストが掲載されていました。これだけの数を描くのは相当時間が掛かったと思われます。

この本で平家物語をうっすらと理解出来ましたので、今度は平家物語を舞台にした小説も読んでみたくなりました。
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貴族探偵

著/麻耶雄嵩「貴族探偵」

2017年に、嵐の相葉雅紀が主演の同名ドラマが放送されましたね。
その原作本です。
探偵のイメージが覆りました。
名乗りは挙げません。
警察の上層部にも顔が利く身分の人。
名刺には「貴族探偵」のみ記されている。
貴族探偵には執事、メイド、運転手が付き従っています。
事件の捜査と推理は、その執事達が行います。
果たして「探偵」の定義とは?
ドラマとの違いは色々ありますが、一番の違いはヒゲの有無です。
本の貴族探偵はヒゲがトレードマークでした。
ドラマは相葉雅紀が演じました。ヒゲはなく端正なお顔を堪能させて頂きました( *´꒳`* )
どうやら続編があるようなので、機会があれば読んでみたいです。
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浦島太郎

文/中谷宇吉郎
影絵/藤城清治
写真/松本政利
「浦島太郎」

見てのとおり「浦島太郎」のお話です。
表紙を見て貰ったら分かると思いますが、旧字体が使われています。
この本は復刻版です。
中谷宇吉郎。
Wikipediaで調べてみると、1900年に生まれた人で、すごい人なんですね💦
物理学者であり、随筆家でもある中谷宇吉郎。
北海道大学で雪の観測、研究をして、沢山の本を出されていました。
そんな人が、影絵で有名な藤城清治と、写真家の松本政利とタッグを組み、この「浦島太郎」を刊行したようです。
影絵の撮影風景の写真も掲載されていました。
全く異なる分野の3人。
あとがきは3人ともコメントがあり、このコラボがとても楽しかったと書いてありました。
強いて言えば、字体も旧字体で、更に少し古い書き言葉でしたので、調べたりしました。
ですが、あえて当時のまま復刻したようです。
そして、なんと言っても!
藤城清治の影絵が素敵でした。
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まとめ

他にも読了した本がありますが割愛します。

本の感想を書く時は、本の写真を撮ります。
AmazonなどからURLを貼る方法もあるのですが、最近のX(旧Twitter)は、外部リンクを貼ると警告になる場合があるので、それを避けるためでもあります。

noteに読了した感想を書く事は、作者の経歴や分からない言葉などを調べるきっかけとなるので、私には学びの場となっています。
冒頭にも書きましたが、皆さんの読書の参考になれば幸いです。
来年も素敵な本に出会えるのを楽しみにしています。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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