見出し画像

「草木が抱く色をいただく」


 
染色家 志村ふくみさん の言葉です。
 
  
 
 
 

 
草木が抱く色をいただく
 
 
佐々木良さんの「美術館ができるまで」という
豊島をテーマにした本の中で見た時から
どうも心から離れなかった言葉。
   
 
 
 
ひたすらステイホームしていた2020年5月。

私も 色をいただいてみたくなり 
草木染めに挑戦してみたお話しです。
 
 
協力してくれたのはこの子たち。
 

 
1.もみじ

2.よもぎ

3.たんぽぽ

 


 1.もみじ

もみじは、酢で色を出す方法荷出す方法
の2種類の抽色方法を試してみました。
 

 
もみじは庭で剪定して
切り落とした時のものを使いました。
 

お酢で抽出

抽出液から葉っぱを取り出す時に便利かな
と思い、ネットに入れてみました。


 酢とぬるま湯に浸して2晩。


とってもきれいな赤色の抽出液が出来ました。

 
煮出して抽出

煮出す方はこんな感じで鍋いっぱいにもみじ。
と、葉が浸るくらいの水。
 


ぐつぐつ煮ること20分くらい。
 
こちらもきれいな赤になりました。


 
布を入れて煮込む。
沸騰はさせないように!
約20分。


火を止めて20分くらい放置して、
ミョウバン液に浸けてまた15分。

ミョウバン液から取り出して
また抽色液にいれてぐつぐつ15分。  
 
 
きれいなぴんくです。

 
そして、水洗い。
 
水洗いすると色がどんどん落ちていきました。
ざんねん!
 
 

どんな色かは最後のお楽しみで。
 
たんぽぽとよもぎは写真のハイライトで
お送りします。

2.たんぽぽ

乾燥させました。


煮込む


ミョウバン液に浸す。





3.よもぎ

なべにどーん。


ぐつぐつ。


もみじ液!


ぐつぐつ!

というように、
すべての植物を同じ行程でやってまたした。



綺麗に洗って乾燥させてついに出来上がりです。

優しい色合いでとても綺麗。
 
 

 

たんぽぽがとにかく染まらなくて残念でした。
花の量が少なかったのが原因かな?
 

おすすめなのがよもぎ。
すごく綺麗な黄色!!!
しかもそこら中に生えてるからたくさん集められます。
煮立ててる時の香りは独特ですが、
私としてはよもぎ蒸しの薬草ぽい良い香りです。
 

条件の違いによる色の違いが出たり出なかったり
ネットで調べてた色とは全然違う色が出たり。
 
草木染めの奥深さを感じました。
 
 

 
 
そしてこの年、
偶然冒頭の志村さんのお弟子さんと出会い
人夏を共に過ごしました。
 
とても深い縁を感じたのを覚えています。

またどこかで会えますように。

  
 
 
以上!

この記事が参加している募集

やってみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?