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雑記0822:真夏のピークが去らない

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 8月ももう下旬である。
 さすがに「それにしても、今年の夏は暑かった」──と過去形で書きたいところなのだが、遺憾ながらまだ真夏日が当分続くようだ。
 来月の予報を見ても、「平年より暑い」と天気予報士がテレビで言ってたので、下手をすると1ヶ月後もまだ真夏日かもしれない。

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 この夏はとにかく肉体的にしんどい。
 ついこの間まで、「なんでこんなにしんどいのだろう……」と思っていたのだが、考えてみれば明らかにこの猛暑のせいである。
 夏バテこそギリギリ回避してしているものの、食欲は明らかに落ち、手の込んだ料理をする気力が低下し、日焼け止めを日に何度も塗り直していても肌は焼け、その日焼けダメージから回復するには夜も暑すぎて眠りが浅い。
 僕が中二病に罹患していた頃に生まれたポケモンなるIPが、近年健康分野にめざましく進出しているが、その尖兵たるポケモンスリープにも「あなたの睡眠、あんまりですね」的なことを言われる。
 元来、夏は暑い意外はまあまあ眠れると言われるのだが、今年はさすがに暑すぎるのである。まったくもって迷惑な暑さである。

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 歴史好きのひとには知られていることだけれども、縄文時代は暖かかったし、中世は飢饉が恒常的に起きるほどには寒冷であった。
 気候の研究というのは、自然科学の分野でも盛んにやっている(これが気候変動対策にもつながっているわけだ)。
 いろんな記事を見ていると、今年の暑さは12万年ぶりとか、20万年ぶりとか出ている。人類が経験したことがないとまでは言えないが、文字が発明されて以来、もっとも暑いということにはなる。
 それどころか、縄文時代の開始が16,000±850年前くらいだから、縄文海進並みの海面上昇が起こっても不思議ではない。
 そうすると、僕の会社のあたりは干潟になる。南極の氷がどのくらいの速度で溶けているかわからないけれど、数年もしたら満潮時は濡れながら出社することになるかもしれない。
 猫は貝を食べないし、水上家屋に本の在庫を保管するわけにもいかないから、そうなったら会社は国府台あたりに移転するしかない。
 市川市国府台はかつて下総国府があり、真間川が入江となって上り口のあたりに船をつけることができたのである。
 万葉歌人が詠んだ伝説的美女「真間の手児奈」が入水したのもその入江だが、いまはコンクリート護岸の汚い川に、馬鹿でかい鯉がわさわさと泳いでおり、風情はない。

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 こんな雑文を書くのもほうほうの体たらくである。
 本当に早く涼しくなっていただきたい。

 (これより下に文章はありません)

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