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新しい門出を迎える人へ:見て欲しいジブリ映画

子どもの頃、祖父は発売開始日になると、ジブリ映画のDVDを買ってきてくれた。小学校低学年の頃で、2歳下の妹と食い入るように何度も見ていた。

私だけではなく、子どもの頃ジブリ作品を見て育った方は多いのではないだろうか。そういった方たちは、大人になってからもジブリ映画を見ているだろうか?

見ていなければもったいない。子どもと大人では見る視点が違って、大人になってからも楽しめる作品だからだ。

この記事では、大人になってから見るジブリ映画について、今回は新しい門出を迎える人にぴったりな、「魔女の宅急便」にフォーカスして心揺さぶられた魅力に迫ってみたい。

現在3月で、あちらこちらで卒業式が執り行われるタイミングだ。それから入学進学、新社会人、転職、引っ越し等、何かにつけて新しい環境を迎える人が多い時期である。

そんな時期に観るのがぴったりなジブリ映画が「魔女の宅急便」だ。

以下自分なりのあらすじを踏まえた、魅力ポイント。

魔女の家系に生まれた主人公の少女キキは、たった13歳でひとり田舎から都会へ。誰も知らない街でひとり修行するのが魔女のしきたり。

思い立ったらすぐ行動する。自分の主張をしっかり持っているが、比較的頑固な性格のキキは、修行に行く日は即日決定だった。

黒服で修行に行かないといけないが、もっと可愛い服を着たいという女の子らしい発言にも、「母親に大切なのは心よ」と、映画だけではなく、子ども時代に誰でも1度は母親に言われそうなフレーズにクスッと微笑んでしまう。

それから、牛を運ぶ貨物列車とは知らずに迷い込み、藁を被って寝るほど大胆で、好奇心旺盛で行動力のある性格のキキ。

にもかかわらず、辿りついた修行先のまちでは、都会っ子の明るく派手な雰囲気に、自信を無くしてしまったり、空飛ぶ魔法を褒めてもらった、まだ見知らぬ男の子(トンボ)には冷たく接してしまったり、きっと本当は仲良くなりたいのに・・。

本当は仲良くなってみたいのに、自分はあのグループと釣り合わないだろうとか、あんな可愛い子たち・かっこいい人たちの輪に入れないとか、他人と比較してしまって、自分の自信を失って、萎縮してしまった経験はないだろうか。

私は、学生時代にそんな経験して、今になっては懐かしく思い、キキの気持ちに大いに共感してしまった。そんなキキも最後には、明るく可愛い服を着ていたお友達とも仲良くなっていたので安心。

またキキには、魔法使いの基本である「空飛ぶこと」しか取り柄がない。他の魔女たちは、占いができたり母親も薬が作れるのに、自分には「空飛ぶこと」しかできない。
でもそこで、落ち込んだりせずに、今自分ができることを活かして何かできないか、誰かの役に立てないかと考えた結果、「空飛ぶ宅急便」の仕事をすることに。

このことは、やりたいことが中々見つからない、とくに取り柄もないし・・と思い悩んでいる(私も含めて)人には、勇気づけられるエピソードだなと思った。空を飛ぶわけにはいかないが、自分のできることを極めた結果の仕事だからだ。

そのほかにも、お届けした荷物に嫌味を言われたり、魔法が弱くなり塞ぎこんでしまったり、色んな困難があって、時には心が折れかけたりしながらも、周りの人に助けられながら成長していくキキの姿は、
どこか自分が経験したようなシーンもあって共感もできるし、新しい環境で、成長していく姿は見応えがあり、勇気がもらえる。

【まとめ】

このようにファンタジーでありながらも、普段の生活で起こり得そうな日常を捉え、心情描写も豊かで、ある人には懐かしい、勇気が貰える、共感できる、私も頑張れそう!と前向きにもなれる素敵な物語だ。
今回は、「魔女の宅急便」にフォーカスしてみたが、子どもの頃見たアニメで終わらせてはいけないのがジブリ映画。
今から新生活を迎える人にも、そうでない人でも、ぜひ観てパワーをもらって欲しい。

読んでいただきありがとうございます♡

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