おっさんはつらいよ。

自殺者って、男の方が断然多いんだって聞く。



僕からすれば、それはそうだよなって思うところもあり、死ななくてもいいじゃんとも思う。



なんか辛い事とすれば、まだまだ根強い男女差別、身体的なもの、日本だと結婚にしても離婚にしても何かと女性の方が苦労を強いられる場合は多い。事あるごとに、膨大なエネルギーを使いそうな案件が多い。出産なんて命懸けだし、育児もまだまだ女性が担う面が色んな角度から見てもある。育児だって命懸けですよね。



死ぬ事はめちゃくちゃ怖い。



誰もがする事かもしれないが、その瞬間〜その後を想像して全身から油汗が出るほど怯える事もある。リアルに思えば、今すぐにだって、そうなれる。



物心ついた頃に、この世に"死"というものがあるという事に絶望した情景はとてもよく覚えている。



僕の場合は、実家の寝室で、布団の中だった。



確か、"戦争"という存在の認識と共に、その"死"というものを知った。



というより、思い出したに近かった。



あぁ、そうだった。思い出してしまった。最悪だ。死というものがあるんだった。そうだった。うわぁ怖い怖い怖い。。。恐ろしい。。。




前世では、戦争に巻き込まれて死んでしまったのだろうか。



戦争の悲惨さ、死の強烈な痛みや苦しみや恐ろしさが、なんか細胞レベルで自分の脳内にインストールされていくのが分かった。(当時はもちろんインストールなんて言葉は知らないが、今例えるとするならばこんな感じだった。)



その幼少期の転換期の思い出は今でも強烈に覚えていて、これまでそれなりに辛い事苦しい事もあった人生だが、みんながよく言う「死にたい」って、一度も思った事がない。。。



それはきっと幸福な事だし、これまでの環境に感謝すべき事でもあるんだろう。



けど今もどこかで、自ら命を絶とうとするおっさん達が沢山いる。らしい。




そんな恐ろしい死を、なによりも恐ろしい、産まれる事に記憶が伴ってない人間としては、人生最大のイベントは結婚でも子供でもSEXでもなく、間違いなく"死"であろうくらいの、死を。選ぶって。。。



何かの記事で、その瞬間って、すごくすごく濃縮された強い強いエネルギーではなく、日常の生活の中でふと、ふわっと自然に生まれるものなのだとか。



それは怖い。もしかしたら、今こんなに幸福な僕にも降りかかりそうだ。



けど僕自身おっさんになってみて、当然ながら、おっさんの冷遇ったらないよなって事も多少なり実感として、ある。





居場所ないですよね。




若いって正義だし、仕事が出来るって正義だし、子供って正義だし、女性に人気がるあるのって正義だし、結婚してるのって正義だし、金持ってるのって正義。



その対岸に居るおっさんのなんと多い事か。



全然ズレてしまうかもしれないけど、僕は野球が好きなんだけど、よく野球選手がファンサービスやファンへの動画で"全国の子供達のために!"って絶対言うんだけど、ここでしか書けないけどあれが嫌いで。



おっさんだって野球好きなんだよね。。。と。。。サインも欲しいし、最前列で見たいよね。。。と。。。



もう、最終的には絶対子供いないよなって思ってたAV女優のイベントでも、子供達に向けてとかありそうよね。。。これはとんでもない話だったかもだけど、AV女優が色んなオープンな場で活躍出来るようになった昨今、必ずしも恵まれない若い女性がやむを得ず選ぶ職業じゃなく、アイドルとして憧れてなる職業になりつつある昨今、あり得ない話じゃないと思う。あ、AV女優さん達の社会進出は大歓迎なので、そことはまた違う路線での話ですね。



いや、そりゃスポーツが好きな子供達にプロの選手が関わるのはとっても素敵な事だし、素晴らしいし、絶対してほしいファンサービスだし、AV女優からしても、心から愛せる対象だし、好感度上がるし、絶対その方がいいんだけど。。。




なんかね、居場所ないですよね。。。




どれもこれも中心からは遠く離れたところで、微妙な笑顔浮かべて、あたかも奴らの幸せは自分の幸せかのごとく拍手してあげて。



働かないと生きていけなくて働いてるから、プロフェッショナルとか情熱大陸みたいな仕事は出来ないし、どんどん劣化していく自分、お金は増えないどころか減っていくし、もちろん家庭も無いし、パートナーも居ない。ハラスメント地獄で人と接するのが嫌になり、プライベートで何かのコミュニティに属したりはしなくなり、孤立が深まる。。。



けっこうなんだかんだで、女性の方が「友達いない」ってよく言うけど、何かしらコミュニティには属してたりして、よくネットで言われているように、何歳になっても女性の方が孤立しにくいなぁと、周りを見てても思う。



男の方が内に篭りやすいというか。。。



若いとそれだけで価値があるとは言ったもので、確かにあの頃は自分で思うよりもずっと付加価値があったんだなと、おっさんになった今シミジミ思う。(とは言え、全くモテなかった身としては、その付加価値って…と、現実に戻る。)



そんな中、"孤独死"や、"セルフネグレクト"という言葉を知るようになる。



自殺より、こっちの方がずっと共感出来た。



イメージ出来た。



豪速球より遥かに速い鉄の塊に飛び込むより、身の毛もよだつ高所から飛び降りるより、首の感覚に吐き気を催しながら輪っかに身体を預けるより、



普段のまま、ひたすらゴロゴロしながらゆっくりと死んでいく方が想像しやすかった。



不謹慎だけど、これなら私にも出来そう♪的な。



けど、それくらい、誰でも気軽に始めれるんですよね。



逆に、始めれてしまうから、怖い。



おっさんって、誰にも特に必要とされないから。



本当は色んな事でめちゃくちゃ必要で、めちゃくちゃ助かってる人多いんだけど、おっさんには誰もそう言わないから。




何故かね、誰も言わないの。



ありがとうって。頑張ってるねって。いつも助かってるよって。身体しんどくない?って。話聞きますよ?って。



うん、僕もあまり言わないや(笑)言わない側の気持ちも、分かる。




その言葉は女性や、子供や、客や老人に一番にかけるよね。。。




おっさんは、1番後。。。




子供>女性>老人>見た目可愛いペット>おっさん



といったところですもんね。。。




例えば、海で大人数で漂流していて、誰かが降りなきゃいけないってなったら、絶対その順番で残りますもんね。




逆に、独り身おっさん一番に降ろされますもんね(笑)




大きくなったら、それをどんどん自覚する。ジワジワと。孤独死のように、蝕まれてないように思えて、実は蝕まれてる。




そして気付いた時には、ふとした瞬間に、気軽に死にたくなったりするのかな。




本当は、もっと褒められたり、認められたり、必要とされたりしてたら、生きてくれてたおっさん、沢山いるのかな。。。




誰も言わないんですよね。。。本当。。。誰も思ってても、伝えない。。。不思議なくらい。まず、僕達に、その想いが具現化されて届く事は、ない。



あぁ、それはどの立場の人もある事でしょうが、今回はなんの取り柄もなく、独り輝いてないおっさんにフォーカスさせてください。僕の記事くらいは。



けど、このコロナで、孤独死ってなんなんだろうって思った。



誰からも隔離され、面会もままならず、医療もままならず、葬儀やお墓もままならない死って、これも全然孤独死じゃんと思った。




家庭を持とうが、パートナーがいようが、ペットや子供がいても、素敵な思い出があっても、あんまりな最期ってまだあったんだなって思いました。恐ろしいですね。



今日もとりとめなかったですが、好きなおっさんには、なるべく思いを伝えないとな、と、改めて思いました。




…好かれてるおっさんは記事の中心人物じゃないですけど(笑)誰からも伝えられない、なんなら嫌われ、居なかった事にすらされてるおっさん'sに、少しでも幸あれ。










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