この世界の片隅に


ゴールデンウィークのお出かけしなさいと言わんばかりの陽気の中、部屋を暗くしてこの映画を観た。

前情報は「とてもいい」、「のん」

しか知らなかった。

心ごと持っていかれちゃったので、今の感想を残しておきたいと思う。

主題歌はコトリンゴさん。

この映画の情報については公式サイト参照。


まず、観終わって度肝を抜かたのは

「こういう伝え方もあるのか」

という事実。

私は大学時代、平和研究や民俗学をなめて(かじったとも言えないくらい学が薄い)きた。

いろいろな映画、ドキュメンタリー、報道を観たけれど、なにをみても感じたのは「今、こうやって幸せに生きてることを涙を流して感謝しろ、ゆとり教育共!」みたいな印象。

ヒロシマの悲惨な映像も見る機会が多かったし、被爆者の生の声も聴いたけれど、「自分と同じ存在」と感じるのは難しかった。

感じれる人がいるのは知っている。

「この世界の片隅に」は、すっと軽やかにすずさんや登場人物と繋がる。アニメーションは、時代を直接映しすぎないから、余計に重ねられる。

日常の、そこにいる人たちにとっての生活にも、今と同じように当たり前に喜怒哀楽があったと気づかされ、そして丁寧に生きるのはひとのこころ次第だと知らされる。

世界を面白くするのは自分なのだ。

こういう伝え方ができれば、もっと多くの物事に共感を集める、伝えられるすごいヒントなんじゃないかと、それはそれは興奮した昨夜の私。


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