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もうあなたの顔なんて見ないと思っていた。

アプリの整理をしよう。そう思ってスマホを開いた。目に留まった1つのアイコン。元恋人との写真を保存するためだけのアプリ。いやどんだけスマホ整理してないねん、さすが片付け苦手な私なだけあるな。と心の中でツッコミをいれる。

会えなくて寂しい時にいつでも見返せるように、と公開盗撮してはしゃいだ記憶が蘇る。パスワードは、考えたくない。そこに脳みそを使いたくない、と思っていたらフェイスIDであっさりと開いた。文明ありがとう。

いや、ありがとうなのか?開いてしまったから見えてしまった写真たち。写真アプリから消したのにこんな形で出会うなんて聞いてない。変な感じがする。付き合っていたんだよな、わたし、この人と3年程、とどこか他人の記憶のように感じてしまう。あーなんか恋人っぽく見えますわ、この距離感。いや、距離感だけかい!まぁ、色々出てきたわけですが笑なぜだか実感がわかない。記憶がもううろ覚えで思い出しにくい。でもその記憶を無くすことは私の過去が消え去ることのような感じがして、怖い気もした。

あの時一緒にいたふたりは今は別々の道を進み、お互いの隣にはほかの人がいること。人生っておもしろいよなと思う。あんだけずっと一緒にいようね、と言っていたのにね。でも、ずっとに怖さや不安を感じていたのだ。気づきたくなくて決断を下すまで見て見ぬふりをしていただけで。

恋人ごっこみたいだった。私が彼女役を、素敵な彼女の具現化を必死に演じていたように思う。彼のために必死に頑張っていたなぁと写真から思い出して、青春だな、と息を吐く。

今の私は、わがままも弱音もいえる。全力で甘えられる事が何よりしんじられない。私が甘えるなんて想像としていなかった。頑張ることも嫌ではなかったけど、今の私はずっと素直だ。人間くさくて面白い。

手放す怖さと不安を抱えたままの3年前の私、大丈夫。手放すことで得られる幸せはここにあるからね。私は、今の私が楽しくて幸せで大好きだ。

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