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幸福だから不幸を痛感する

私は今幸福なのか不幸なのか分からない。

彼氏といる時はとても幸せを感じる。安心する場所、ここが私の居場所なんだと自然に思える空感。彼氏の存在自体が私を幸せにしている魔法のようなものといってもいいだろう。幸せだ。この幸せがずっと続いて欲しい。2人だけの空間が続けばいい。そう思う程に。

しかし、私の母は、彼氏への愚痴を私に向かって垂れ流す。吐き続ける。私は言いたいだけだから、と言われ、なすすべもない。聞きたくない言葉が私の周りを囲み、苦しくなる。私は本当に幸せなのだろうか、と考えたところで洗脳されかけているのではと怖くなる。母といる時の時間は幸せを感じない。不幸とラベリングされるのは癪だから、幸福の逆とするならば不幸である。ということにする。

しかし、その不幸さに気づいたのは、きっと彼氏との時が幸せだからだと思うのだ。こんなにも素敵な彼氏、幸福な時間を覚えてしまった。そのために、不幸とはなにかをわかってしまった。こんなにも素敵なのに、どうして、と怒りが湧くのは、文字通り彼が素敵だからだ。素敵じゃなかったら言われても心は痛まなかっただろう。

そう思うと、幸福と不幸は同時進行で味わうしかないように思える。皮肉だ。幸福だけでいいじゃないか。なにも、苦しさまで付与しなくても。

彼は私のこの環境に嫌気はさしていないだろうか。あなたとの時間の幸福さゆえに気づいてしまった苦しさを感じられるようになったこと、理解してもらえるだろうか。

あなたと離れたら幸福も不幸もなくなる。また平坦な感情の地続き。

ねぇ、幸福って何?

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