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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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結論から先に述べたまえよ。

※ネタバレに関することを書いたのでなんか上部に注意書きが出ますが、何らかの作品のネタバレは一切書いてません

人は期待を裏切られるのが嫌いだが、予想を裏切られるのは好きだ。ということでいろいろ創作物には「衝撃の結末」「ラスト5ページの感動」「大どんでん返し」といった言葉が躍るのだが、自分もご多分に漏れずそういうのが好きだし、衝撃を受けたものに関してはよく覚えている。


小説で言えば「蓬莱学園の犯罪!」「殺戮にいたる病」「十角館の殺人」
漫画でいえば「デビルマン」「外天楼」「彼方のアストラ」
映画でいえば「ミスト」「リミット」「アフタースクール」
ゲームでいえば「ヘラクレスの栄光3」「ダンガンロンパ」「9時間9人9の扉」
など…。

こういった作品で嫌われるのは当然「ネタバレ」である。
ミステリーでは全般的にある話だが、読み始めるときに犯人を教えられたりするのは重大なマナー違反であるし、そんなことを吹聴してたらネットでも叩かれまくるであろう。なぜかといえば「感動を奪った」ことになるからだ。
映画のネタバレをされてしまえばまさに見る前からチケットの価値が落ちたと感じるだろうからある意味損害賠償ものだ。

と、いったことを前提にしつつ、ごくたまに「すぐ結末が知りたいしむしろ結末から見たい」という人間が現れる。よくミステリー文庫のあとがきで「ここから先はネタバレを含むのですぐ購入してください!」とか書いてあったりするが、それをものともせずにむしろそこから読むような。
そんな変わり者が誰なのかといえばである。先日ある漫画を読んでいて、ラスト3冊となった。あんまり漫画に興味を示さない妻も珍しく読んでいたので「最終巻までそろってるぞ」というと、さっそく最終巻の最終話を読み始めた

「え?!」
常日頃から「ネタバレは気にならない」「むしろ早く結末を教えてくれと思う」という発言はしていたが、最終巻まであと3冊の状況から急に最終巻を読むという荒業に視界が揺れた。
「3冊なんだから順番に読めばいいじゃん」
「早く知りたいし、むしろ最後を知ってるからこそどういう道のりでいくのかを楽しめる」
「いや一旦最後まで読んでからあらためて伏線確認とかじゃないの?」
「それは時間がかかる」
「……!?」

noteでもTwitterでもたまに妻をネタにしているが、まともなエピソードがほとんどないなと我ながら思う。でも残念なことにこれがまたほぼ脚色がない。

なお理屈としては上にも書いたように「先に結論を知ってから読めば筋道に込められた意味がより深く理解できる」ということだ。一見納得できそうな気もするが、作者の好む形でもないだろうし、どっちにしてもやりたいと思わない。そう感じる人間もごくたまにいるんだなという程度だ。ただ妻も自分がそう思っているだけで、他人にも強制するわけではないというのがまだ救いというか「友達のNちゃんにはドン引きされた」と言っていた。

そんな感じで理屈的な部分としては折り合いがつかなそうだったので一つ質問してみた。

「ちなみにその最後から読んでいくほうがいいという理屈、これまでほかにも支持する人がいたのか?」
「まだ会ったことない」

いねーんじゃねーか!はい終わり終わり。

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